Def Tech Micro「エンタメトーク 世界の平和へハーモニー奏で る アルバム『PowersofTen』発売中」(公明新聞2020/12/ 05 5面より)
東北芸術工科大学の教員時代の2015年、担当科目だった「芸術平和学」にDef TechのMicroさんを迎え、講義をしていただいたことが宝の思い出です。
講義では、音楽が果たしてきた平和への役割として、レゲエミュージシャンのボブ・マーリーが政治的抗争の和解への道を開いたエピソードやU2のボノによるアフリカの債務減免措置への活動の話などをして頂きました。また、Microさんが学生時代にニューヨークであのツインタワーに向かって歩いている時に起こった9.11の同時多発テロのこと、そして、”Yukiyanagi 雪柳”、”Power in da Musiq”、”いのり”の曲についての想いやエピソードを語ってくださり、音楽が果たしている大きな平和から、一人への思いを寄せた平和まで、本当に「音楽の力はすごい!」と感じる学びと感動の講義をしてくださいました。
また、講義の終了後、東日本大震災で被災した学生が「あの3.11のときに被災して、生きていくことがもうダメかなと思っていたときに、Def Techの“My Way”とMicroさんの”Yukiyanagi 雪柳”を聴き、励まされてきたんです。」と涙を浮かべ声をかけて来てくれことを思い出します。
Def Tech結成20年、デビュー15周年とのこと、ステキな音楽に感謝!
—————————————–
「エンタメトーク 世界の平和へハーモニー奏でる アルバム『PowersofTen』発売中」(公明新聞2020/12/05 5面より)
今年、結成20周年、デビュー15周年を迎えた「Def Tech」。彼らのニューアルバム『Powers of Ten』が、リリースされている。Def TechのMicroに、今作の魅力や結成からの歩み、今後の意気込みなどを語ってもらった。
■メッセージ詰まった“音楽の塊”
2年ぶりのリリースとなった10枚目の今作。「『Powers of Ten』は、10の10乗っていう意味なんです」とMicro。「10枚目のアルバムの収録曲が10曲ということと、次の10年に向けてファンの皆さんと共に歩いて行くという思いを、『10』に掛けました」と、タイトルに込めた思いを語る。
「(インターネットで映像や音楽を見聞きできる)ストリーミングの時代において、元々はアルバムを作らず、一曲ずつリリースしていこうと思ってたんです」と明かす。しかし、「Def Techは、アルバムを作ってリリースしてきた歴史があるので、コロナ禍で大変なときに“音楽の塊”をリリースしようと思ったのが、今作のきっかけになりました」とMicro。
「結成20周年、デビュー15周年の時に、僕たちにとって集大成であり、進化と変化を遂げながら、今、最も必要とするメッセージがふんだんに詰まっています」と今作の魅力を語る。
アルバム発売に先行してデジタルリリースされたシングル曲「Like I Do」。父がサーフショップを営んでいたこともあり、幼少期から、ハワイに行く機会が多かったMicro。だが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、「『動かないことが正義』という、皆が初めて経験する事態の中、『皆さんの心だけは、ハワイや南国の海に連れて行きたい』との思いから、この楽曲を作りました」と語る。ミュージックビデオは、大海原を一望できる国内のとある島で撮影した。「本当はワイキキとか言いたかったんですけど(笑)」
「ビフォーコロナとアフターコロナで、メッセージ性や自分自身が心打たれるポイントも大きく変わった」というMicro。それを象徴する曲の一つが、昨年12月から制作を始めていたという収録曲「Surf Me To The Ocean」。「デモとして置いてあった曲」だったが、その完成に向け、「『今、自分が言ってもらいたい言葉って何かな』っていう自問自答をすると同時に、『みんなはどうやって癒やされて、元気になりたいだろう』って悩みながら歌詞を紡いでいきました」。
2001年、米国で起きた「9・11」同時多発テロがきっかけで、「日米合作で世界の平和を歌うハーモニーを奏でようということで、Def Techを結成しました」とMicro。05年にアルバム『Def Tech』でデビュー。同年には、インディーズレーベルに所属しているJ-POPアーティストとして、史上初の紅白歌合戦に出場を果たした。その後、「Catch The Wave」などのヒット曲を生み出してきたが、07年に解散。10年に再結成した。「結成の年は同時多発テロがあって、11年には東日本大震災が起こり、今年はコロナで、10年ごとに苦しみが襲ってきますね」と振り返る。
■結成→解散→再結成「人生の縮図みたいな20年」
今年、二つの節目を迎えたことについてMicroは、「長いようで短いようで、長いようで短い(笑)。結成、解散、再結成っていう人生の縮図のような20年でした。いい時もどん底の時も、対立している時もありましたが、今は、調和になってハーモニーを奏でられています」と頬を緩めた。「(再結成後は)僕ら自身が人間としての成長があったから、20年の中で今が最も仲良しなんです。誰よりも居心地の良い存在になっていますし、Shenもそういう風に言ってくれています」
■日本人歌手で初のグラミー賞めざす
今後は「アジアをはじめ、世界に向けて音楽を奏でていきたいです」と意気込む。目標を聞くと、すぐさま「この10年で、日本人歌手としては、誰も手にしたことがないグラミー賞を取ることです」と語るMicro。その目は、すでに世界を見据えていた。
◇
現在、Def Tech初となるストリーミングライブが配信されている。チケット購入などの詳細は、オフィシャルサイトを参照。