変調方式の違いからそうなったのではありません。FMはNHK-FMが最初で、昔のエアチェック(死語)テープを聞いても、BGMで隠すことはしておらず、今でもNHKではそのような放送がたくさんあります(素ナレ)。
特にFMのステレオ放送では電波が弱いとノイズが出やすいですが、だからといって音楽でマスキングしているわけではありません。
民放がBGMを多用しだしたのは演出上の理由です。喋り方に大きな影響を与えたのは88年のJ-WAVE開局が大きく、それまでと違ったナビゲーターという立ち位置を与え、これまでと経歴の違う方を多用し、雰囲気を大きく変えました。
OPTIMODの初導入も同局で、変調度は上がりますが、音楽をかけ続けるのはこれらのノイズ対策とは違い、開局時に明確な方針があったからです。当時の計画を引用します。
引用)
「民放オンライン」 J-WAVE元代表取締役社長 斎藤日出夫氏
「どんなシーンでも音楽が連続して聴こえているフォーマット」
・ステーション・ジングルをたくさん作り、効果的に多用する(筆者注 800曲作成)
・連続して曲(M)をかける場合、つなぎが良くない時はジングルを間に入れ、つなぎを良くするなど、ジングルを音楽的に活用する
・ワイド番組のナレーション(NA)は、すべてBGMを敷いて素ナレはなくす
・時報はメロディの美しい「Singin' Clock」を使う
・ニュース、交通情報、天気予報にそれぞれオリジナルのBGMを使う
・CMも音楽中心に作る
・ステーションブレイク(番組と番組の間のスポットCM枠)をなくし、番組と番組が連続する流れをつくる
(引用終わり)
それまで民放でも素ナレは結構あったのですが、後発局の聴取率が高くなったことから、JFN各局へもかなり影響を与えています。
なお無音が長く続くと放送事故になのはAMもFM同じで、局によっては無音(設定秒数は局によって異なる)が続くと自動的に事故防止用の音楽が流れることがあります。