「エプスタイン文書」追加公開、元王子のアンドルー氏と床に倒れた女性の写真か
ロンドン(CNN) 性犯罪で起訴され勾留中に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン氏の捜査に関連する文書を米司法省が1月30日に公表した件で、新たに公開された資料のなかに、英国の王子だったアンドルー・マウントバッテン・ウィンザー氏とみられる人物が床に横たわる女性(または少女)の上に四つんばいでかがみ込む様子を写した写真が含まれていた。 写真特集:エプスタイン元被告が所有していた島の写真を公開 日付がわからない写真のひとつでは、アンドルー氏とみられる人物が服を着た人物の上に身を乗り出し、カメラを正面から見つめている。相手の顔は隠されている。別の写真では、同じ人物の腹部にアンドルー氏の手が置かれている。背景には、身元不明の別の人物がテーブルに足を投げ出しており、テーブルの上にはタオルが積まれているのが見える。 今回公開された資料には、2010年8月にエプスタイン氏とアンドルー氏との間で交わされた電子メールも含まれている。エプスタイン氏は、ロンドンで「友人」と夕食を共にしないかとアンドルー氏を誘っている。 これに対し、アンドルー氏は「彼女に会えたらうれしい」と答え、連絡先を伝えるよう求めた。エプスタイン氏はこの女性について「賢く、美しく、信頼できる」26歳のロシア人だと説明し、すでにアンドルー氏のメールアドレスを伝えたとしている。これらのやり取りは、エプスタイン氏が未成年者への性的勧誘で有罪を認めてから2年後に行われた。 さらに1カ月以上後の別のメールでは、両者がロンドンで会う計画を立てている様子がうかがえる。アンドルー氏は「十分なプライバシーが確保できる」としてバッキンガム宮殿での夕食を提案し、エプスタイン氏は、2人が「プライベートな時間が必要・取れる」だろうと書いている。 これらの写真が撮影された時期や場所は不明で、文書には説明や文脈は付されていない。写真やメールの内容から違法行為を示すものは読み取れない。CNNはアンドルー氏側にコメントを求めている。 アンドルー氏は、これまで一貫してすべての疑惑を否定し、エプスタイン氏が告発された行為を目撃したことも、疑ったこともないと主張してきた。19年のBBCとのインタビューでは、10年にエプスタイン氏との関係を断ったと述べている。 米司法省は1月30日、議会から求められていた期限の6週間後に、事件に関する最新の文書を公表した。 新たに公開された写真とメールのやり取りにより、エプスタイン氏との関係をめぐるアンドルー氏への視線は一段と厳しくなっている。この問題は最終的に、チャールズ国王が昨年、弟のアンドルー氏から「王子」の称号を剥奪(はくだつ)し、ウィンザーの邸宅から退去させるという措置につながった。 こうした動きを受けて、英国のスターマー首相は、エプスタイン氏との関係について米議会で証言するようアンドルー氏に求めた。証言を拒み続けることは、被害者を裏切る行為だと指摘した。 バッキンガム宮殿は1月31日、CNNの取材に対し、新たな声明は出さず、昨年10月に発表した、チャールズ国王がアンドルー氏の称号などを剥奪する決定を説明した声明を改めて示した。