苦学生、落選…高市新首相はサブリミナルテープの広告に出演した過去も「マインドパワー・潜在能力を開発」「あなたの野望・願望を実現」
<女性の出世も思い通りに> サブリミナルテープの広告に登場
順調な歩みに見えた高市氏だが、金銭面ではこのころまで苦労していたようだ。 「松下政経塾といっても、多額の資金が得られるわけではありません。年間300〜500万円程度の資金が渡されますが、給料ではなくあくまで研究費用。寮生活で朝昼晩の3食が用意されるものの、研究にお金が消えるわけですから、金銭面に困る塾生も少なくありません」(自民党関係者) そのせいか高市氏はキャスターのかたわら、1991年ごろから複数の雑誌でサブリミナルテープの広告塔として活躍をしていた。実際にその広告を入手すると以下の文面が並んでいた <あなたは、このサブリミナルテープで自分自身のすごさに気づく!!> <私もサブリミナルテープを、充実した毎日を送るための精神のビタミン剤として自信を持ってお勧めします> サブリミナルテープとは、耳では感じ取れない音量や速度でメッセージを脳に送ることで潜在意識を刺激し、一種の覚醒を促すものだという。 高市氏が登場する広告にはこうも書かれている。 <マインドパワー・潜在能力を開発> <聴くだけで「お金持ち」に変身> <女性の出世も思い通りに> <あなたの野望・願望を実現> 国立国会図書館の記録を調べると少なくとも5回は高市氏がこの種の広告塔として起用されていたことがわかった。
広告塔を務めた企業のオフィスを訪ねると…
高市氏が広告塔を務めたサブリミナルテープを販売していたA社は、東京都港区にオフィスを構えていた。住所の場所へ向かったところ、会社はすでになく電話番号も使われていなかった。 同じくサブリミナルテープを販売し、現在では別の業務を手掛けるB社の元社員に当時の話を聞いた。 「1980年代後半からサブリミナルテープは流行し始めました。日本ではアメリカで開発されたものを販売する会社が多く、当時は高市さんが(広告に)出ていたというA社を含む3社が、日本のサブリミナルテープ業界を引っ張っていました。私もですが、当時、相当儲かりました。各社とも売り上げが上々だったそうです。 日本でもオリジナルのサブリミナルテープがいずれ開発され、鹿島建設などが参入するなど、人気の商品だったと言えます。また、1990年代なんて、バブル崩壊もあり生活水準の向上が誰しも望んでいた時代ですから、売れたんですね。高市さん以外にもいろんな名のある女性が広告塔として起用されていました」 ただ一方で、10年ほどでサブリミナルテープ業界は縮小する。 「正直、科学的根拠はと言ったら明確にはなかったはず。だんだんとお客さんが離れていきました。でも高市さんが起用されていたのはびっくりでしたね」 高市氏はその後、1992年7月の参院選に無所属で出馬するも落選。だが、翌年の第40回衆院選でベテラン議員を抑え、得票数トップで当選。そこから国政の道を本格的に歩み始めた。 そして21日、初の女性首相となった高市氏は、出世も願望も「思い通り」にしたのであった。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
集英社オンライン編集部ニュース班