華やかさを脱ぎ捨て、泥と祈りに生きる女性を演じたファン・ビンビン…『母なる大地』@東京国際映画祭
東京国際映画祭で上映されたマレーシア映画『母なる大地(地母)』。熱帯の湿気のように重く濃い空気をまとった作品だった。舞台は1990年代末、多民族・多宗教が混在するマレーシアの農村。イスラムの祈り、マントラ、そして土着の精霊信仰が入り交じる世界を、チャン・ジーアン(チャン・キット・アン)監督はリアリティたっぷりに描き出した。
主人公のホン・イムを演じるのは、『ロスト・イン・北京』などで知られる中国のスター女優、ファン・ビンビン。タイ系(シャム系)少数民族の祈祷師という難役に挑み、これまでの華やかなイメージを完全に覆した。東京国際映画祭の市山尚三プログラムディレクターが「イメージを一新して演じた」と語った通り、泥にまみれた彼女の姿は圧巻だ。もし事前に知らなければ、これがファン・ビンビンだとは気づかないかもしれない。
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