祝われぬ子どもたち...映画『ハッピーバースデー』が映すエジプトの現実
東京国際映画祭2025で上映されたエジプト映画『ハッピーバースデー』は、児童労働と貧富格差というこの国の重い現実を、子どものまなざしを通して描き出している。
トーハはカイロの下町に暮らす8歳の少女だ。彼女の父親はナイル川での原始的な漁の最中に溺死。残された母親は、川で獲ったティラピアを路上で売り歩き生計を立てる。母を手伝い、トーハも声を張り上げ、通りを行き交う人々に魚を売る場面は、エジプトの貧困層の暮らしをリアルに映し出している。砂埃の匂い、陽光に照らされる魚の銀色の肌、雑踏を行き交うトゥクトゥク。そうしたシーンひとつひとつが、ドキュメンタリーに近い生々しさで胸に迫る。
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