映画はどこまで現実か...イランの「中心」を問う『遥か東の中心で』
アラシュ・アニシー監督の『遥か東の中心で』は、現実と虚構の境界を溶かす“メタ映画”として、イラン映画の伝統を踏襲しつつ、新たな領域に踏み込む意欲作だった。
夫との別れを前に、イランに留まるか、国を出るか迷う女性監督ソガンド。彼女は、父親に殺された女優を題材にしたデビュー作を撮るため、イラン南部へ向かう。オーディションの末、夫が紹介した女優ではなく、南部出身のザーラを主演に抜擢。だが、ザーラの父親は娘の女優業を強く拒み、混乱のなかで撮影が始まる。
映画の中で撮られる“劇中映画”の内容が、現実のドラマと重なり、どこまでが撮影でどこからが現実なのかがわからなくなってくる。女優ザーラをめぐる衝突は、いつのまにか劇の一部となっていく。
ここから先は
545字
この記事のみ
¥
100
みなさまからのチップ、歓迎しております~さらに充実した情報発信のため、活用させていただきます~



購入者のコメント