金相場急落で中国の個人が大やけど、1週間で2000万円超失った主婦も
リュ氏によれば、非鉄金属やエネルギー先物も下落したため、1月30日と2月2日でCTA運用者の純資産価値は厳しい圧力にさらされている公算が大きい。
ただし、CTAファンドはさまざまなコモディティーに分散投資していることが多く、レバレッジは300%未満に抑えられていることが一般的なため、1月30日以降の損失は今のところ管理可能な範囲内で、大半は強制清算を免れていると、リュ氏は述べた。
とはいえ、一部のCTAファンドではピーク時の資産価値からの下落率が10%を超えていると、上海を拠点とするクオンツファンドの幹部は述べ、自身が所属するヘッジファンドでも損失を限定するため、先週のうちに貴金属先物ポジションを大きく削減したと明らかにした。この幹部は部外秘の事情を話しているとして、匿名を要請した。
相場の混乱が起きたのは、中国の春節(旧正月)を控えた時期でもあった。上海拠点の別のクオンツファンドによると、1週間余りにわたって中国市場は休場となるが、国外では通常取引が続くため、持ち越しのリスクを避けようと中国のCTAファンドは春節前にポジションを30-50%縮小することが多い。このポジション縮小の動きは、1月30日時点で既に始まっていたという。
中国の銀行もまた、個人投資家向けの金積立商品に対するリスクを抑える措置を先週講じた。中国工商銀行や中国建設銀行などは、最低預入額を引き上げるか、購入額に制限を設ける計画だ。
各国・地域の中央銀行がドルの代替として保有を拡大する中で、金の価格は数年にわたって上昇を続けてきた。2025年に入ると、いわゆるディベースメント(通貨価値の下落を見込む)取引に世界の投資家がこぞって参入。個人から大規模なファンドまで中国の投機筋もこれに加わり、過去数週間の急騰を後押しした。
一方で、中国で最もよく知られた投資会社の一つは、12月にこのトレーディングから撤退した。50億元を超える資産を運用するマクロヘッジファンド、上海半夏投資管理センターは昨年末までに保有していた金のポジションを全て売却したと、創業者の李蓓氏はインタビューで明らかにしていた。