東京新聞(埼玉版)に掲載されました――「食べること」から始まる中東理解
少しご報告を。
このたび、東京新聞・埼玉版にて、拙著『日本で食べられる中東料理ガイドブック』を紹介し、その意義を評価していただく記事が掲載されました。
新聞という公共性の高いメディアで、本ではなく「料理」、しかも中東料理が、異文化理解の入口として丁寧に扱われたことを、まず率直にうれしく思っています。
戦争取材の傍らにあった一皿
記事では、私がかつて新聞記者としてエジプト・イランに駐在し、中東各地を取材していた経験にも触れられています。
緊張感の張りつめた日常のなかで、数少ない安らぎとなったのが、現地で出会った食事でした。
パレスチナ・ガザ地区で初めて口にしたシャワルマ。イランの素朴で滋味深い煮込み料理。予備知識もないまま出会った料理が、土地の記憶と結びついて、今も身体のどこかに残っています。
「食」は、説明される前に、まず体験すべきもの。言葉や理屈より先に届く力がある。そんな実感が、この冊子の出発点でした。
139の料理、80の店――“日本で出会える中東”
今回紹介していただいたガイドブックでは、中東各地の139種類の料理を、前菜・肉料理・魚料理・パンなどに分けて掲載しています。
いわゆる有名料理だけでなく、「それ、何?」と首をかしげたくなるような、しかし現地ではごく普通に食べられている料理を、あえて多く取り上げました。
さらに、首都圏を中心に約80店。実際に日本で中東料理を味わえる店の情報も載せています。
「遠い地域の文化」ではなく、「今日、明日にでも体験できる文化」として中東を感じてもらえたら、という思いからです。
「テロ」でも「過激派」でもない入口として
記事の中でも触れられていますが、中東という言葉はいまもなお、「テロ」「紛争」「過激主義」といった単語と、雑に結びつけられがちです。
けれど、どんな社会にも日常があり、その中心には必ず「食べること」があります。
誰かと同じものを食べ、「これ、どう?」と顔を見合わせる。それは、他者と出会う最も平和な方法のひとつではないでしょうか。
見知らぬ料理を前に、「どんな味だろう」と少しだけ想像してみる。そこから始まる理解があってもいい――新聞記事は、そんなメッセージを丁寧にすくい取ってくれました。
あらためて、ありがとうございます
記事を執筆してくださった福田記者、そして、これまでカフェバグダッドの活動を支えてくださった皆さんに、心から感謝します。
この掲載をきっかけに、またひとりでも多くの人が、中東料理という「入口」から、少しだけ世界を広げてくれたらうれしいです。
冊子についての詳細や購入方法は、下記ぺージにまとめています。
引き続き、どうぞよろしくお願いします。
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エンジニアだった主人は、出張でサウジアラビアやオマーンにも行ったことがあるので、中東地域には多少、馴染みがあります デーツは食べたことがりますが、料理は食べたことがありません その地域の食べ物や文化を知ることは、とても意義深いことですね