中道、比例選で公明出身者を名簿上位で優遇…立民出身者は復活当選のハードル上がる
配信
衆院選の比例選では、名簿順位などに各党の特色が表れた。立憲民主党と公明党が結成した新党「中道改革連合」は公明出身者を上位で優遇したほか、自民党は派閥の政治資金規正法違反事件で収支報告書に不記載があった前議員らを小選挙区選と重複立候補させ、「比例復活」が可能になった。(傍田光路、鷹尾洋樹) 【表】一目でわかる…党派別の立候補の状況
自民は「不記載」議員を重複立候補
中道改革は、公明から参加した前議員ら28人が全11ブロックの上位で登載された。公明側は小選挙区選から撤退したため、立民出身者よりも優先して比例選で処遇することになった。
立民側にとっては、小選挙区選で公明の支持母体・創価学会を中心とする組織票を期待できる反面、比例選では復活当選のハードルが上がる。立民出身者には「ここまで公明側に譲歩しないといけなかったのか」との不満が渦巻いている。
立民出身者の多くは同一順位で登載された。小選挙区選の惜敗率が高い順に復活当選するが、例外は中道改革共同選挙対策委員長の馬淵澄夫氏だ。奈良1区と重複立候補した比例近畿ブロックで単独6位となり、7位だった他の候補者24人より上位となった。
野田共同代表は27日、記者団に「突然、国民民主党が(奈良1区に)候補者を出してきた。(選対委員長の)仕事に専念できなくなると同志全体に影響する」と説明したが、馬淵氏は野田氏に近く、党内では波紋が広がっている。
自民は前回選で、旧安倍派や旧二階派の不記載議員らを小選挙区選で公認した場合でも、比例名簿には登載しなかった。今回は「みそぎが済んだ」(幹部)として、比例選との重複立候補を認めた。高市首相(自民総裁)は「専門知識を持った人材に、もう一度働くチャンスを与えてほしい」と理解を求めるが、野党は批判を強めている。
比例順位を巡り、党内では不満も漏れている。
石破政権で閣僚を務めた伊東良孝・前地方創生相、阿部俊子・前文部科学相、村上誠一郎・前総務相の3氏は、前回選の単独1位から大きく順位を下げ、伊東氏は北海道ブロックの6位、阿部氏は中国ブロックの20位、村上氏は四国ブロックの10位となった。中堅は「首相は石破氏と政治信条が対立しており、2回連続での優遇は難しかったのだろう」と指摘している。
日本維新の会は、本拠地の大阪府内で全19小選挙区のうち18小選挙区で重複立候補を認めなかった前回選から方針転換し、藤田文武・共同代表と馬場伸幸・前代表を除き重複立候補した。「党勢低迷が影響した」(中堅)との見方がある。国民民主党の玉木代表は前回選では比例選に重複立候補したものの、今回は小選挙区選のみに立候補した。
- 33
- 81
- 43