【解説】“円安ホクホク”発言に討論番組“ドタキャン” 自民・高市総裁の言動に野党反発、批判の声
──SNS上での反応があった中で、高市首相サイドはどのような説明をしているのでしょうか?
高市首相サイドは「原因は演説後のハイタッチと握手で右手を痛めた」と説明しています。
高市首相は周辺に「特に候補者、地方議員が気合が入っていて強く握手をされる」と。ある政権幹部は「高市人気で多くの人が集まり握手を相当求められていて、手を痛めてしまった」と説明しています。
──野党側が「逃げた」「事前逃亡」などと批判している根拠はあるのでしょうか?
まず、首相経験もある中道の野田共同代表は「首相公邸にはドクターがいる夜中も診察してくれる。テーピングで済むならドタキャンしなくてもよかった」と話しています。
ある野党党首は「敵前逃亡だ」、別の野党幹部は「票を減らす野党の追及にあう討論会には出ずに、票を増やす街頭演説だけ出たとしか見えない」と批判しています。
──3つ目のギモン。この追及の背景に、どういったことがあったのか、「ホクホク発言」も関わってくるのですか?
野党が「逃げた」と指摘する背景には、選挙期間中の高市首相の発言があるとみています。
その1つが、まずは外為特会「ホクホク」発言です。高市首相は1月31日に「円安で悪いといわれるけど外為特会の運用、いま、ホクホク状態です」と発言。
外為特会とは「外国為替資金特別会計」。政府が管理する外貨建ての資産です。
高市首相は、円安でこの政府資産の運用益が拡大するメリットがあると説明しました。後に「為替変動に強い経済構造を作りたい」主旨だったと釈明していますが、野党側からは批判が出ています。
中道の野田共同代表は「円安は物価高が助長される。国民には厳しいが、政府はホクホクしているとの発言」などと批判。
2つ目が消費減税発言の「封印」です。
高市首相の消費減税をめぐる発言が変化しています。
まず選挙公約では「2年間の食料品に限った消費減税」を「検討を加速する」と掲げました。
その後の討論会。首相として「2026年度中に実現を目指す」と踏み込みました。そして、選挙戦がスタートすると、演説では発言しない、封印しているんです。
ある自民党幹部は「自民党側から抑えてほしいと総理サイドに伝えた」とも話しています。
消費減税は重要争点の1つ。なのに異例の「封印」といえます。