「市民運動を分断する職業差別を許さない 」1.31声明
市民グループ「2秒の視線」が、2026年1月4日に大阪でイベント『沖縄・米兵による女性への性犯罪 第13版』朗読会(以下「1・4イベント」と表記)を開催しました。参加者がいくつかのグループにわかれ、「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」発行の『沖縄・米兵による女性への性犯罪 第13版』(1000件ほどの米兵の性犯罪の新聞記事などを元にした記録集)の一部を朗読するというものでした。 その後、沖縄の市民運動に深くかかわってきた牧瀬茜さんが平和への願いを込めて身体表現(ダンス)のパフォーマンスを行う、という企画でした。
Facebookで告知後、このイベントの中止を求める投稿が増え、その中には職業差別に基づく理由のものや、牧瀬さん個人を誹謗中傷・バッシングするものが多く見受けられ、現在さらに激化しています。我々はこれを阻止するために文章を発表します。 このバッシングの大きな問題は、職業差別にもとづく攻撃が集中的に行われていることです。 主催の発行したビラには「牧瀬茜」個人の名前のみで職業についての肩書きはありませんでした。主催はあくまで運動仲間としての牧瀬茜さんを呼んだからです。しかし牧瀬茜さんが職業として劇場でのストリップ公演を行っていることが一部で喧伝され、「ストリップするのか?性的なパフォーマンスなのか?」との声があがりました。 それをうけ、 ①着衣であること ②沖縄における米兵による女性への性暴力を「性的消費」の対象として扱う場ではないこと が明示されました。 にも関わらず、以下のような人格攻撃や差別的な中傷が繰り返されたことが、事態を特に深刻なものにしています。
以下、宮城秋乃さんによるFacebook投稿とコメントより引用:
①私たちは主催団体「2秒の視線」に対し米兵による性被害者たちに謝罪を求めるのと同時に、牧瀬さんが沖縄反基地運動関連で身体表現するのをやめて一参加者として参加するように求めます。
②なんで一部の人は性的娯楽を運動にまで持ち出して常に隣に置いておきたいの? 「そういう気分の男や女」が運動内にいたら気持ち悪いでしょうが。
③性的な姿を自分に見せてくれる相手に人は特段の情を持つことがあります。特段の情により思考が左右されたり、感情が論理より優先されることがあります。 もし「運動に性風俗・性的娯楽を持ち込まない」を運動内の人々が意識していたら、今回のことは起こらなかったかもしれない
他にも
④性暴力の被害者にとって、自身の被害が語られる場で、セックスワーカーがプチストリップ的な身体表現を伴い、それを制作やセックスワークの一環として朗読・表現することは、果たしてどのように映るでしょうか。(Miky Kingさん)
⑤米軍による性暴力を考える場に、普段ストリップを生業とする女性による身体表現パフォーマンスは不適切。(石嶺香織さん)
⑥買春者が堂々と、性暴力の議論に入ってくるのはキモいからやめてくれ。(石嶺香織さん)
※2/1 発言者石嶺氏の申告により、( )内記述を削除、訂正済
などの投稿があります。
また、差別を指摘した人々へ「ストリップは女性を搾取する性暴力だ。自分はエグい写真を持っている。牧瀬茜はこんなことをするヤツだ」と牧瀬茜さんの裸の写真をDMやLINEで送りつけた方もいます。さらに、その写真は一部の「ストリップは性暴力だ」と謳う方々のグループのなかで共有されています。そういう人たちこそが「ストリッパーには何をしてもいい」と考えているのではないでしょうか?牧瀬茜さんはこのような使われかたを了承していません。これは送信者による牧瀬茜さん及び写真を送られた人への性暴力にあたります。投稿者や送信者は「イベントの場の安全性の確保への配慮を訴えるためだった」といいますが、その目的にこれらの言動は必要でしょうか?
これらは、「着衣のダンスであっても、セックスワークを職業とする表現者のパフォーマンスは市民運動の場から排除」させようという意図が明白であり、たとえそれが性被害を語る場であっても、セックスワーカーに対する攻撃・職業差別です。同じイベント内で性被害の朗読が行われたからといって、セックスワーカーに対する攻撃・職業差別は正当化されません。セックスワーカーは、性被害者の敵ではありません。
以下は「1・4イベント」に参加されたセックスワーク当事者の村上薫さんのご意見です。
私は、性暴力に反対します。同時に、身体で表現すること、性産業に関わることやその人を貶める社会にも反対します。宮城秋乃さんの一連の投稿は、イベント批判という形を取りながら、実際には「セックスワーカーである牧瀬が、反基地・反性暴力の場に立つこと」への排除を主軸としたものに見えます。 「性的である」「誤解される」「男性にとって 都合がいい」「子どもを入れられない」これらは、セックスワーカーが社会参加や発言の場から締め出される際に、繰り返し使われてきたレトリックです。これは建設的な問題提起ではなく、特定の職業・身体・立場を「運動にふさわしくない存在」として排除する言説です。ストリッパーであるという理由で、表現や発言の場に立つ資格を否定することは、明確な差別です。
米軍による性被害者のなかにも、性風俗業に関わる方がいるのではないかと思います。 このような投稿を「差別ではない」と位置づけてしまうと、結果として、性風俗業に従事する方の被害が軽視されたり、当事者が声を上げにくくなったり、運動に参加しにくくなったりする理由を生み出してしまうことになりはしないでしょうか。
イベント中止を求める投稿をした人たちは、「1・4イベント」が行われたのは、「沖縄の声を軽視した本土による差別」であるとしました。しかし、イベント中止を求める声の根底にあるものは「職業差別」に基づくものでした。つまりこれらは「沖縄の声」ではなく「職業差別の声」です。 発信者が沖縄の人であっても、性被害者であっても、その内容が職業差別に基づく要求だった場合、要求は当然受け入れられませんし、批判されて然るべきです。
それにも関わらず、職業差別を批判する声を「沖縄差別」と言い換え、自らを正当化するためにイベントや牧瀬茜さんに関するデマまで流し始め、バッシングがエスカレートしていく中で、宮城さんは主催に対して「(職業差別を批判した人への)制裁を行え」と要求しています(※主催は応じていません)。 これらは牧瀬茜さん及びセックスワーカーに対する深刻で重大な差別・人権侵害です。それだけでなく、このようなバッシングによって、沖縄の内外で市民運動にかかわる人たちの間に「分断」が生まれてしまいつつあることに私たちは強い懸念をもっています。事実に基づかない「沖縄差別」を声高に主張しても、このような深刻な差別・人権侵害が正当化されることは決してありません。私たちは、「1・4イベント」に出演した牧瀬茜さんに対する重大な差別・人権侵害をただちにやめるよう強く求めます。


村上さんのシェアに「質問書(根拠提示および説明のお願い)」を投稿していただきました。 https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid0X9cnVgpZ8nUrvB5NrTLVi46LZJvVnYMjk2qAVTF5nPFJCoJTRA6GKZhdAF5XzfWjl&id=100023197063777&__cft__[0]=AZZ5Nw1HmE6-jT4ultyyEyEgrUgKCPdQOFCf_9uM…
この声明には宮城さんから説明要求が出され、石嶺さんからは「引用の改ざんはやめてほしい」と指摘されています。まずそれに根拠を示して答えるべきです。 声明は ①「セックスワーカー排除を主軸とした」 ②「性被害者の敵と示唆した」 ③「裸写真共有グループと連動」 ④「ストリッパーには何…
2025年の年末から一貫して述べているのは ・これは誰を排除するかの話ではなく、 性暴力を扱う場の“構成上の安全配慮”の問題です。 という話です。 他の立脚点には立ちません。 なぜなら、「被害当事者の安全・尊厳・回復が、場の設計上、最優先されるべきだと考えている」からです。 #2秒の…
論理の飛躍 「職業差別だった」と断定している点 >イベント中止を求める声の根底にあるものは「職業差別」に基づくものでした。 これは文章全体の核心主張ですが、 批判者の動機を単一原因に還元している. >「安全配慮」「被害者配慮」 という本来の動機を検討していない(無視している) …