人生はすべて前倒しで取り組む
先んじて得た「含み益」が
ある者だけ「待てる」が、
人生もまたこの原則に従う
投資の世界では、先んじて得た「含み益」がある者だけ「待てる」ようになる。
株や為替が急変動しても動揺せず、むしろ絶好の買い場と認識できるのは、潤沢な余裕がすでに築かれているから。人生もまた、この原則に従う。
先行して「余裕」という名の時間的、経済的、能力的、精神的な含み益を獲得できた者だけが、突発的な事態が生じても平穏な精神を保ち、ピンチをチャンスに変えていく。
反対に、常にギリギリで勝負している者は危機に陥ると、焦りが焦りを呼び、恐怖が恐怖を呼び込む連鎖反応により、思考能力が大幅に低下する。
思考が停止し、最悪なタイミングで最悪の決断を下してしまいがちだが、追い込まれて行う意思決定は、常に最悪の結果を招く。
そうならないために、人生はすべて前倒しで取り組む必要がある。出遅れたあと、その差を取り戻す労力は、先行して行う場合の数倍ないし十倍にも及ぶから。
逆に先行した人間の元には、人や機会、経験や情報、お金が複利的に集まり、急加速していく。
こうして両者の間には、筆舌に尽くしがたい決定的な差が生じることとなる。これは私がこれまでの人生を通して知らされた教訓。
「人生はすべて前倒し」。この信念が定まってから、私の人生も急速に好転していった。