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「資産」を「借金」と呼び変える、言葉のすり替え

だが、日銀の変容以上に私を戦慄させたのは、国債保有者の内訳に鎮座する「年金・預金」の存在だった。

​日本銀行: 約50%
​保険・年金基金(GPIF等): 約20%
銀行等(ゆうちょ・かんぽ含): 約15%

​年金や預金とは、国民が将来受け取るための「資産」である。だが、財務省はこれを「国の借金」としてカウントし、「借金が大変だ!増税しなきゃ返せない!」と煽る。

確かに政府の帳簿上は「負債」だろう。しかし、国民の目線から見れば、それは「国に預けた大切な債権(資産)」である。話が全く逆じゃないか。政府当局者は国民の目線を無視し、自分たちの「返済能力のなさ」を「国民の危機」にすり替えている。

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「運用」という名のセルフ投資詐欺

さらに踏み込んでAIを問い詰めた。テレビのアナリストが危惧する「膨らむばかりの国債の金利」。この利払いの原資はどこから来ているのか。

「その金利は、一般会計、つまり国民の税金から支払われています」

​AIが弾き出した回答に、私は眩暈を覚えた。私たちは、国に「運用」を任せているつもりだった。だが現実は、私たちが預けた金の「利回り」を、私たちは「今」の労働対価である税金として、二重に払わされているのだ。

こんなのは「運用」ではない。元本を預かり、その配当を顧客の別のポケットから強制的に抜き取って支払う。民間で行えば即座に「ポンジ・スキーム(投資詐欺)」として摘発されるスキームそのものではないか。さらに金利を税金で二重徴収しているのだから、一般の投資詐欺よりも悪質だ。

​GPIFが株で利益を出していると喧伝されても、運用の半分は国債だ。株の利益は一般会計に還元されず、国債の利子分だけは着実に国民の税金から「追い銭」として徴収されている。国家がこれほど悪質な「自作自演」を堂々と行っている。

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