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『星獣戦隊ギンガマン』第二十五章『黒騎士の決意』

◾️第二十五章『黒騎士の決意』

(脚本:小林靖子 演出:田崎竜太)

導入

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「ゴウタウラス、行くぞ!最後の戦いだ……この星もろとも、バルバンを吹き飛ばす!」

ギンガの光を手にするという目論見が完全に外れて成功しなかった黒騎士はとんでもなく物騒なことを言い出すが、ゴウタウラスは共に戦ってきたパートナーに3,000年前の頃の優しい心を取り戻してほしいと言い出す。
そう、かつての黒騎士はとても穏やかで優しい人格者であった、それこそリョウマの亡き兄・ヒュウガの如く……しかし、目の前でクランツを殺された時のトラウマから、それができないでいた。
冒頭のわずかなシーンだけで、これまで黒騎士がやっていた歪んだ「復讐」に対して納得のいく背景設定の補強と共に、ゴウタウラス側の明確な感情・意思を描いてきたのはポイントが高い。
星獣が単なる「戦士に使役される召喚獣」ではなく「確固たる人格を持った独立生命体」として描かれることで、単なる戦士にとって都合のいい存在であることを防いでいる

前回までの壮絶ながらも最後に壮大なカタルシスが待ち受けている展開とは違い、今回は黒騎士編の集大成としてやや変則的な構成になっており、2クール目の締めと同時に3クール目の始まりも兼ねている。
行動隊長がブドーからイリエスに変わったわけだが、やはりイリエスだと小林靖子としても筆があまり乗らないのか、せっかくの行動隊長交代劇にしては13話に比べるとインパクトがイマイチ薄い
ブドーがそれだけ良くも悪くも存在感が濃かったからというのがあるが、そもそもこういうイリエスみたいな執念深い策士タイプのキャラクターは不得手とするとこではあろうなと思う。
ブドー編に限らないが、小林靖子は明らかに「筆が乗っている」時と「乗っていない」時の差が激しく、この3クール目のイリエス編はあまり筆が乗っていない感が強い。

だから、ワンガワンガ自体は突出して面白い魔人ではないただデザインと能力がやや奇抜で突飛なだけという印象でしかないが、だからこそ黒騎士をここまで残したのは正解だ
今回に関しては完全に黒騎士ブルブラックのインパクトが全てを持っていき、しかも早い段階で退場させたにも関わらず全く印象が薄れないところが素晴らしい。
これだけ歴代の追加戦士・番外戦士の中でスーパー戦隊の「現在」に影響を与え揺さぶりをかけられる存在は他にはいるまい、それだけ扱いの大きいキャラクターだったのだから。
ここまで歴代戦隊の中で「復讐」というテーマを抱えながらも、徹頭徹尾「悪ぶっているがいい人」であることを拒み続けたキャラクターは居るまい

だが、その上でもっと大事なのはそんな黒騎士の破れかぶれの意地を決して真っ向から肯定も否定もせず、受け止めたギンガレッド/リョウマという主人公の存在である。
私がなぜ黒騎士を決して褒め過ぎないのかといえば、私の中で一番興味があるのは「黒騎士がどのような最期を迎えるか?」ではなく「それを受けてリョウマがどう立ち回るか?」にあったからだ。
黒騎士が改心して泣けるという感情は確かに12年前までならあったが、それよりも今は「リョウマ達がどう受け止めて行動するのだろうか?」ということにしか私の興味・関心は向かない。
私自身は決して弱者に興味がないしダークヒーローも所詮は正統派ヒーローをかっこよく引き立たせる存在に過ぎないから、所詮「死人に口無し」だからここで死にゆくものには興味が向かないのである。

というより、ヒーロー作品とは元来そういうものであり、私はあくまでも第一章から紡がれてきた主人公たるギンガレッド/リョウマを中心とするギンガマン5人の行動がどのように露呈し、推移ていくのか?しか見ていない。
黒騎士もバルバンも、もっといえば青山親子もいかにギンガマン5人のヒーロー性に寄与した上でギンガマンが更なる高みを目指せるかというところが全てであり、黒騎士ブルブラックへの思い入れはさほどないのだ。
だから今回は間違いなく黒騎士ブルブラックが主役ではあるが、前回同様にブルブラックが素晴らしいのではなく、ブルブラックを踏み台としてリョウマの主人公としてのあり方がより強く輝くことの方が素晴らしいのである。
よって、今回も前回同様「黒騎士に感動した!」なんて感情は私の中にはない、あくまでも次回以降に繋いでいくための通過点にしか過ぎないのだから。

そんなことを思いながら、改めて令和の今に見直す「ギンガマン」のこの話はどんなものだろうか?

小林靖子とは「偉大なるアレンジャー」である

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まず小林靖子がどんな脚本家・作家であるかが改めて窺えたが、個人的には「偉大なるアレンジャー」であると言わせてもらおう。
こう書くとネガティブで否定的に言っているかもしれないが、小林靖子はどちらかといえば「二次創作を完璧な一次創作のレベルに仕上げてしまう天才作家」であるという結論に至った。
ぶっちゃけ、0→1という土台を生み出すという意味での作家性は上原正三が圧倒的に上だったし、また「1→10」という膨らまし方が上手かったのが曽田博久である。
それらを受けて小林靖子は自身でも語っていたが「自分らしさ」を出すのではなく「既にあるものをどのように洗練・改良した上で完全にオリジナルと言えるレベルに昇華できるか?」で勝負する作家だ。

本作を放送当時「ジュウレンジャーの焼き直し」と言われ、その要因の1つがリョウマ・ヒュウガのドラマが「ジュウレンジャー」のゲキとブライのそれを継承したものだったからである。
確かに要素だけを見ればそう言えなくもないが、同じ題材・素材で勝負したとしても小林靖子は誰も太刀打ちできない独自のレベルにまで昇華する職人芸が素晴らしいのだ。
今でいうとそれこそ大谷翔平選手の二刀流やイチロー選手の振り子打法がそうであるように「もうその技はあなたにしかできませんよね?」というレベルにまで仕上げるのが小林靖子の恐ろしいところである。
小林靖子の脚本はよく「再現性がない」「他の脚本家がついていけない」と言われるが、それは決して悪い意味ではなく、それだけ小林靖子の技術があまりにも高度すぎるのだ。

今回だってそうだろう、ブドーが滅んで万々歳となっているところでストレートにギンガマンの快進撃にしてもいいところを、そうさせないように黒騎士のドラマをここまでクロースアップするのだから。
だからと言って本筋の部分は決して外さず、今回でも第十八章から引っ張ってきた黒騎士の物語を、決して黒騎士の格もギンガマンの格も落とさずに描いてきたのがポイントが高い。
普通の作家なら落とし所をつけるためにリョウマが圧倒的に強くなるか黒騎士がかませになるか、はたまた黒騎士がリョウマとヒュウガの説得に絆されるかのどれかになるだろう。
だが、小林靖子は決してそんな甘い感情論やバトル漫画の理屈には流されない、いずれとも違うパターンを今回しっかりと作家性として示してきた。

これまで示してきた黒騎士の抱える「復讐」に対してどう決着をつけたかというと、彼女は「最愛の弟であるクランツの願いを実現する」という手法を取ったのである。
この展開は私自身の想像を遥かに超えるものであり、次回のリョウマとヒュウガのあの有名なシーンもそうだが、単純な「戦隊的なるもの」の範囲には収まらない過剰な細部だ。
並の作家ならば安易に「戦隊的なるもの」というか凡百のヒーロードラマのセオリーに収めがちなところを安易にそうしないという作家としてのプライド・維持がそうさせたのだろうか。
次回と並んで「ギンガマンといえばこれ」を代表するエピソードとして挙げられがちだが、今冷静かつ客観的に見直すとむしろ「戦隊」の括りに収まらない衝撃的かつどぎつい個性であると気付かされる。

だからこそ、私自身は小林靖子が数多いる特撮ファンあるいは信者によって「曇らせ」だの「主人公贔屓」だのという雑な言葉で片付けられてきたのが誠に遺憾であるという次第だ。
少なくとも並の特撮ファンが陳腐なネットスラングで形容できるほど小林靖子という作家は決して安くはないし、これだけの才能・フィーリング・センスを持った作家は他におるまい
この時代は小林靖子だけではなく庵野秀明然り會川昇然り、どのジャンルでも「二次創作的な一次作家」が増えてきたが、私の中で小林靖子を超えるセンスを持った作家はいないと信じている。
スーパー戦隊シリーズにおいて、小林靖子が最後の「新しい戦隊の作家」であるといえるだろう。

自身の「弱さ」を乗り越えたギンガレッド/リョウマ

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さて、皆さんは今回一番の見所を通してどこを挙げるかというと、おそらくほとんどの方が最後の黒騎士の改心と散り際に感動するのではないだろうか。
だが私は少なくともそこには全く揺さぶられない、なぜならば前回も述べた通り黒騎士に感動することは下手すると前回のブドーの生き様を通して判官贔屓を肯定しかねないからだ。
私は別に死にゆくキャラクターのことなどどうでもいい、そもそも黒騎士が3000年前の「過去の亡霊」である以上、そう遠くない将来に死ぬであろうことを見てわかった。
だから黒騎士がどんな格好をつけて死んだかはどうでもいい、ただ黒騎士という過去の亡霊ともいえる復讐鬼を通してギンガレッド/リョウマがどう成長したか?が大事なのだ。

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答えはこの一言に集約されるだろう。

「何かを守る為に、戦うことを教えてくれたのは兄さんだ。あなたを殺して助け出しても、兄さんは喜ばない!俺たちは星を守る為に戦っているんだ!」

このセリフ自体は決して特別なものではない、第一章から重ねてきたリョウマをはじめとするギンガマンのヒーロー性をリョウマが代表として言っているに過ぎないのだから。
ここで大事なのはギンガレッドが黒騎士ともはや「張り合う」のではなく「乗り越える」形で成長を示し、「星を守る」という目的重視で戦う戦士になっていたことだ。
おそらく第十二章・第十三章までのギンガレッドだったら感情に揺さぶられて黒騎士を殺すという選択を取る可能性はゼロに近くてもわずかなりともあったかもしれない。
だが、ここで彼はその選択をせずにより大きなものを取る決意を固めた、ギンガの光の件がそうであるように執着すればするほど本当に欲しいものは遠ざかることを知っているからである。

これが次回のヒュウガに対する返答とも大きく連動しており、リョウマは実は自分でも気づかぬうちに黒騎士を通して自分の中にある「弱さ」を乗り越えていた。
その弱さとは黒騎士が指摘する「守るものを抱えながら戦う甘さ」のことではない、それは行動として貫き通すことができれば十分な「強さ」に昇華できるものである。
リョウマの真の弱さとは何かというと「兄・ヒュウガへの屈折した思い」であり、「憧れ」でもあると同時に「劣等感」でもあったわずかな兄への思いをリョウマはここで振り切った
ここがとても大事であり、リョウマは黒騎士を確かに「超えた」がそれは戦闘力でもなければヒーロー性としてではなく、「人間力」として超えてみせたことを意味する。

リョウマが黒騎士を前に静かに星獣剣を左腰のホルスターに収める演出は第二十一章『ひとりの戦い』の反復であるが、あの時と今回では大きく意味が違う。
あの時のギンガレッドは確実に氷度笠を仕留める=殺すという明確な殺意を持って臨み、相手が斬撃を繰り出す一瞬の隙を逃さずに一撃を決めるためにその選択を取った。
しかし今回はそうではない、ギンガレッドは黒騎士を「倒すため」ではなく「倒さないため」に剣を納める、すなわち「敵ではない」ことを示すサインだ
決して友好的な関係になったのではなく、これ以上黒騎士を相手に争いを続け剣を振るってしまえば、それは詰まるところ力の限り暴れ回るバルバンと変わらないのである。

何より第十九章で自ら示した通りではないか、「ここであの子を見捨てれば、どう戦おうとそれはバルバンと同じだ!」と。
ヒーローと悪の組織の戦いが暴力によってしか解決しないのであれば、それを受け止めた上でどうその使い方、もっといえば考え方=脳のOSを定義するべきなのか?
まさにそれこそが第十七章から改めて「力や技だけが戦士の条件じゃない」「戦士に必要な強さや勇気はそこからは生まれない」という言葉で定義されてきたものであろう。
上記のギンガレッド/リョウマの言葉はその集約・総決算であるといえ、だから彼は後の判断を黒騎士自身に任せ、仲間たちの元へ駆けつけで「星を守る戦士」として戦い続ける

黒騎士は本当に「改心」したのか?

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さて、今回の名場面として語られることの多い黒騎士とクランツのやり取り、そしてヒュウガを分離し余命幾許もないボロボロの体で黒騎士は自身の魂をブルライアットに残して消えていった。
表向きはギンガレッド/リョウマあるいはそのリョウマに面影を重ねた弟・クランツの言葉に動かされたようだが、果たして黒騎士は「改心」したといえるのだろうか?
よく考えてみてほしい、今回彼がやったことは自分が起こした「この星諸共バルバンを倒す」というとんでもない行動の火消しを自分でやっただけのことだ。
いうならばGMS氏が感想でも述べているようにマッチポンプ(自作自演)でしかない。

黒騎士の行動はマッチポンプといえばマッチポンプなのですが、黒騎士が最後に何をしたのかというと、「僕もいつか兄さんと一緒に星を守る戦士になるよ!」というクランツの願いをかなえた

そう、黒騎士は最後に亡き弟の願いだった「星を守る」という行動をしただけであり、言うなれば「最愛の肉親がいうからそうした」のであってそれを「改心した」とは安直にいえないだろう。
簡単にこのシーンをもって「改心した」と断定するには黒騎士は好き勝手やり過ぎたし、何よりこれだけやらかしたことに対する責任を何一つ取っていない。
言うなれば莫大に溜まった負債のうち自分でやらかした大戦犯のものを自分で火消しをしたにすぎず、言うなればマイナスをゼロにしただけでプラスになっていないのだ。
しかもパートナーであるゴウタウラスにまで「この星で仲間を見つけろ!一緒に戦う仲間を!」と一度自分から離れていったゴウタウラスが戻ってくることを拒否した。

これは決してメンツがどうとか大義名分がどうこうとかいう綺麗事ではなく、単に黒騎士の選択肢としてそうしただけのことであって、別にそれが美しいわけでもかっこいいわけでもない。
ここまで散々自分勝手に動いた挙句、最後の死に際まで自分勝手であることを貫いたわけで、客観的に見るなら彼の行いは無様でカッコ悪いといえるのではないだろうか。
厳しいことをいえば、黒騎士は最後まで「星を守る戦士になりきれなかったヒーロー未満」であって、でもだからこそ明確な「正統派ヒーロー」のギンガマンとの対比が残酷ながら美しいわけだ。
だから私は黒騎士を決して安易に改心した戦士ではなく、最後まで「復讐鬼」を貫き通しつつ、でも最後はきちんと「弟の願いを叶える」という兄としてしてやれることをやったということだろう。

逆にいうと、黒騎士という3000年分のこもった復讐鬼の怨念を浄化して「ヒーロー」のそれに転じることができるのは彼が分離し生き返らせたヒュウガの役割である。
ヒュウガと同じ「最愛の弟」がいながら、黒騎士は詰まるところ「ヒュウガのIF」を体現し、ヒュウガが落ちていたかもしれない闇堕ちした姿を体現していたわけだ。
そしてそのIFは4クール目以降に展開として具現化するわけだが、ヒュウガもまた本意ではないとはいえとんでもない特級呪物を背負うことになったものである。
黒騎士兄弟然り炎の兄弟然り、本作は兄弟主人公の兄弟がとんでもなく数奇な運命を辿るようにできてたのだということを、第一章からみ続けていると思うことだ。

何度でもいう、黒騎士ブルブラックは決して「改心」などしていない!

黒騎士はあくまでも「復讐鬼」、いいところが「ダークヒーロー」だが、安易にギンガマン側に与せず改心しないからこそ彼は歴代でも特殊なキャラクターでいられた
それは決して最期まで変わらなかったが、彼の存在がリョウマたちをこの高みまで導き跳ね上がらせてくれる「越えるべき壁」だったことは紛れもない事実だ。

黒騎士兄弟=過去=死、炎の兄弟=未来=生という対比

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今回大事なのは黒騎士の決意以上にむしろ最後に描かれたリョウマとヒュウガの再会と抱擁であり、ここで残酷ながらも美しい対比が示される。
それは黒騎士兄弟=過去=死、炎の兄弟=未来=生であり、ブルブラックとクランツはヒュウガとリョウマの対比として組まれていることは間違い無い。
その上で黒騎士兄弟は3000年前にすでに死んだはずの過去の亡霊という意味合いが強く、黒という「死」を連想させる色であることからもそれは明らかだ。
むしろ3000年もの間その内の片割れが生き延びて蘇って物語に大きな影響を与えたこと自体が衝撃だったわけであり、死人の魂を引き摺った存在である。

対して炎の兄弟であるリョウマとヒュウガは未来=生という輝かしい対比であり、特にリョウマは服装からしてそうだが白と赤という輝かしい色を基調としている
ヒュウガは実はリョウマとは対照的に情熱的な炎=赤は背負っているのだが、下半身は黒騎士と同じ黒であり、次回以降からは黒の配色が多いスーツに変わる。
これが何を意味するかというと、ヒュウガは常に黒騎士の持つ「死」に近いグレーゾーンのところに位置するということだ。
どこまで製作陣が意図していたかはわからないが、少なくとも黒というのは何物にも染まらない不気味さであり、同時に「死」に最も近い色だといえる。

私がなぜこのように思うのかといえば、やはり『鳥人戦隊ジェットマン』のブラックコンドル/結城凱の最終回の結末のインパクトが強いからだ。
だからこそ誰もが放送当時いきなり第一章でヒュウガが死んだ時は衝撃を受けた、決して黒色でもないし死ぬような悪いことをした人物では無いからである。
そんな彼が再び生きて戻ってきた、おそらくこれ自体は何度も布石があったことから蘇ること自体は既定路線だったのだろう。
だが、なまじカリスマタイプの完璧超人が生き延びることが何を意味するか、それは次回以降の展開でじっくり語らせていただく。

いずれにしても、「ギンガマン」という作品は「転生」という言葉があるように「死んだ魂が転生し浄化される」という「生と死」を節目節目で強調してくる。
それは単に戦いの厳しさ・重々しさを強調する意味合いだけではなく、死の淵から蘇ることでさらに一段と高いステージに登れることを意味するものだ。
それこそ『新テニスの王子様』の平等院鳳凰親分の言葉を借りるなら「滅びよ、そして甦れ」が本作の根っこにある死生観なのかもしれない。
だからこの感動の再会のシーンは小川輝晃以外の役者には知らされていなかったことも含めて、今回の話の締めとして最高にいい感覚だった。

えも言われぬ感情で半年ぶりに再会の抱擁を交わす炎の兄弟、そこにあるのは決して感動だけではないいろんな思いがあったはずだ。
それを語るのは野暮というものだが、その兄弟がこれからどんな運命を辿っていくことになるかが後半の主題の1つになるだろう。

総合評価はSS(殿堂入り)100点満点中150点といったところであり、次回からがむしろ「ギンガマン」という作品の本番である。

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