そのため、私たちは同じニュースを見て、知っているのだが、そのときのメディアの「種類」やメディアの「見方」は異なるということがある。
これは母国語が違うのでやむを得ないことだが、同じ日本企業に勤務していて、会議などで情報を共有しているはずだ、と思っていても、実際、その情報の“濃度”は日本人同士の“濃度”とは異なるかもしれない。
そのため、私たちは、「そういうことがあるのだ」ということを念頭に置いておくべきだし、これは、今後、中国人を始め、外国人と接する機会が多くなる日本人にとって、必要になるのではないかと感じている。
今回の件は、NHKの国際放送という、国内外に住む外国人に日本のニュースを、その国の言葉で放送するという番組の中で起きた。世界17カ国の言語で放送されるもので、中国語放送は主に中国人に向けたものだった。そのため、中国語がネイティブの中国人スタッフが担当する番組だったが、発信元は日本であり、日本の公共放送である。だからこそ、今回の件は問題だと感じる。このような問題が起きたことは、今後、日本企業が外国人を採用・雇用する上で、非常に重要な問題を含んでいると感じている。
【もっと読む】『じつはいま中国人が急速に増えている「日本の都市」があった…その名前と「移住の理由」』では、在日中国人が増えている実態について、解説する。