山口周

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山口周
@shu_yamaguchi
独立研究者/著作家/ハプリックスピーカー/カトリック左派のアクティヴィスト/J-WAVE「Bibliotheca」番組ナヴィゲーター/時には大学教員/人文科学と経営科学の交差点に生息/コメントやリツイート等は原則、確認しておりませんので悪しからず

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僕が未だにホテルオークラが好きな理由は、小学生のとき友人がタダ券をもらってオークラのガーデンプールに泳ぎにって、さんざっぱら遊んでプール併設のレストランに入ったところ、みんな所持金が300円とかの状況で、当時は確か「カレーライス2000円」というのが最低価格のメニューで絶句。腹を空かせ
電通というのは不思議な会社でここ十年ずっと不祥事を起こし続けているのに業績は堅調なんです。今年なんて上場以来の最高益を見込んでますから。これは消費財企業では考えられないことで、いかに世間評価が介入しない特殊な経済世界で電通のビジネスが成り立っているかを物語っていると思います。
「これまでの人生が、これからの人生を決める」と考える人が多い。心底、それは間違いだと思いますね。そうではない、「これからの人生が、これまでの人生を決める」のです。今日の、いま、ここからの人生が、これまでの人生に意味を与えるということです。
パリのタクシー運転手が交通規則を完璧に守るという「遵法ストライキ」が面白くって、これをやった途端に交通麻痺が起きる。システムとルールの設計者はそれが完璧に機能することを想定するわけですが、実際に完璧に機能するとシステムが破綻するという
人工知能に音楽を作らせる研究はそれなりに進んでいて、例えばショパンの曲のデータを大量に飲ませると確かにショパンぽい曲を捻り出してくる。ただ決定的なのが曲を閉じられない、終わらせられないということ。作曲という創造行為が、実は「音を断ち切る」ということではじめて完結するという矛盾。
パワーポイントはクソ仕事の元凶です。人を「仕事してる気」にさせてしまう。パワーポイントを禁止にすれば仕事の質も上がるし能力も高まるのに…と思って調べてみたらAmazon本社では既に禁止だとのこと。さすが。文章と口頭で明快に説明するには整理された論理が必要ですからね。
「嫉妬」がなぜ最悪なのかというと、ものすごく脳のエネルギーを食ってしまうからです。これは自戒を込めて書いていますけど、妬む、恨む、悔む、怒る、悩むは思考の五悪で、これに脳のパワーを取られるとパフォーマンスが大幅に落ちてしまいます。ネガティブ思考の断捨離、大事ですね。
中学の時に授業があまりにアホらしいので寝てるかマンガか岩波新書を読んでいたら、テストで学年最高を取ったのに成績で4をつけられたことがある。全校集会の時にその理由を説明せよと詰問したのに説明がなかったという事件以来、この国の教育システムは信用できないというのが僕の持論。
知人に「運が良い」と自負してる人がいて、その理由が「いつも神社やお寺でお祈りしてるから」だって言うんですね。最初は「ハア?」と思ったんですけどこれって真実で、なぜなら「お祈りする時」って「一番大事なもの」を考えるんですね。それを日常的にやってるから優先順位を間違えないわけです。
電通時代の上司がパリ支局に赴任していた時に遊びに行ったのですが、その時に印象深かったのが「フランスでは広告が効かない、広告で人が動かない」と嘆息していたことです。自分の好みに自信がある、流行などに惑わされない成熟した生活者が多い、ということなんだろうな、と。
「頑張る人」はなぜ「夢中な人」に勝てないのか?つらつら考えるに、それは「累積思考量の圧倒的な違い」ということになると思います。
「勝とうとする」ことの最大の問題は、「モノサシが乗っ取られる」ことです。勝とうとする瞬間に相手のモノサシで戦うことになっちゃうんですね。そうすると振舞わされることになってしまって、結果的に勝ったとしても幸せにはなれません。常に「勝つこと」ではなく「楽しいこと」にフォーカスする。
人から奪った時間は高く売れる。民放テレビ局の平均年収が異常に高い、あるいは一部のYoutuberの年収がトンデモないことになっているのはそういうことです。奪われた側はどうなるかというと見ての通りです。ホッブズ的に言えば現在の様相は「万人による万人の時間の奪い合い」です。
1日8時間働く労働モデルって工場がベースなんでしょうけど、頭脳労働を8時間やるのって無理だと思うんです。執筆みたいに集中力を要する仕事って5時間もやるとボロボロに疲れる。AIが出てきて人の仕事が創造のみになれば時間より密度が大事になるので、1日4時間労働みたいな会社も出てくるかなあ、と。
アウトプットが出ないな、と思ったらそこで粘らず、すぐにインプットに切り替える。アウトプットが出ない時はアウトプットの問題ではなく、インプットが足りないことが原因であることがほとんどです。
「頭の良さ」の基本は「見る力、聞く力」です。情報処理は「入力→処理→出力」ですから「入力」が弱ければ「出力」も弱い。みんな論理思考等の「処理」やプレゼン力なんかの「出力」を鍛えてるけど「入力」が弱いとどうしようもない。資材が納入されない工場でプロセスだけ磨いてるわけですから。
リモートワークについて「コロナが収まったらウチは止める」という会社がありますが相当に厳しいだろうと思ってます。「通勤がある会社」と「通勤がない会社」で比較すると前者は平均で毎日2時間の「給料の出ない仕事=シャドウワーク」を社員に強いてるわけで採用競争力は大幅に低下しますからね。
「嫉妬」がなぜ最悪なのかというと、ものすごく脳のエネルギーを食われるからです。これは自戒を込めて書いていますけど「妬む」「恨む」「悔む」「怒る」「悩む」は思考の五悪で、これに脳のパワーを取られるとパフォーマンスが大幅に落ちてしまいます。ネガティブ思考の断捨離、大事です。
フィットする相手を見つけるコツは「最初から自分らしさ全開で行く」、これに尽きます。合えばずっと続く関係になるし、合わなければどうせ長続きもしないので最初から仕事しなければいい。最悪なのは「最初は人並みにしてて信用されてから自分らしさを出す」というパターンで悲劇しか待ってない。
アマゾンは創業から2017年までの間に70近い数の新規事業に参入していますが、3分の1は失敗して撤退しています。大事なのは成功の数ではなく、この失敗の数で、だからこそ彼らはどんどん失敗から学んで成功確率を高めてる。意図的に質の良い失敗を織り込むのは成長にとってとても大切です。
本当に辛いのは「長時間の労働」ではなく「意味のない労働」なので、働き方改革を謳うなら「仕事の量」よりも「仕事の意味」に目を向けないといけません。まあ量は可視化しやすいですからね、みんなすぐそっちに流れてしまう。
チャンスに恵まれない、とボヤいてる人が居ますけど、チャンスって後から振り返った時に初めて「チャンスだった」ということがわかるんです。だいたいそん時は「すげえタイヘンな仕事」「すげえメンドーな仕事」でしかないので、それを避けてるとチャンスは絶対にやってきません。
生産性が上がらない理由の一つとして「遊びを知らない」というのがあると思うんですよね。余暇をSNSとゲームとテレビくらいにしか使えない人にとっては仕事を早く切り上げるインセンティブがありません。ラッセルも言ってますね「余暇を楽しむには教養がいる」って。
しばらく使ってみてわかったんですけど、ChatGPTは「中央値のアウトプット」しか出せないですね。裏側で統計が動いているのがよくわかる。となると人間には「外れ値のアウトプット」が求められるということです。自分の仕事のアウトプットが中央値寄りなのだとするとちょっと危ないかもしれません。
日経平均株価が1989年の史上最高値を更新して「日本経済復活」「間違ってなかった」「失われてなかった」といったことを言ってる人がいますが、同じ期間に米国のNYダウ平均株価は14倍になってます。これを日本に当てはめれば株価は50〜60万円になってないとおかしいわけでね。やっぱり「間違ってた」し
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相手の自由度を奪う言葉を「呪い」と言います。典型的には「人に迷惑をかけない」「わがままを言わない」という言葉がそれです。こういう呪いを親や教師からかけられて不自由になってしまった人は、しばしば他人にも同じ呪いをかけて自由度を奪おうとするのでタチが悪い。気をつけましょう。
アート作品みて「わからん」と吐き捨てるオッサンたち。ではそもそも、いったいなにを「わかってる」んですか?と。部下や家族の気持ち、社会の動き、アナタ自身の行く末、全部わからないんじゃないの?と。わからなさを積極的に楽しめないから、そういう哀しい状態なんじゃないですか?と問いたい。
教育というのは本来「共に生きる方法を教えるもの」であるはずなのに、いまは「自分だけが生き残る方法を教えるもの」になっています。それでは誰も生き残れないのではないでしょうか。
よく「ファーストペンギンがいない」と嘆かれますけど、本当に重要なのは「セカンドペンギン」なんです。「ファースト」って相対的な概念で、「セカンド」が出て初めて「ファースト」になれる。「セカンド」が続かないと「一人で飛び込んだ痛いヤツ」になってしまう。「セカンド」重要です。
以前、早稲田の入山先生が「人の創造性は累積移動距離に相関する」と言ってました。本当にそうだと思います。コロナ後の「移動の少ない世界」では意識的にセレンディピティを求めて動く力、動いた先で偶然に出会ったものに気づく力、それを仕事に適用して結びつける力の三つが大事になると思います。
センスとスキル。センスがあってスキルがない人はリーダーに、センスもスキルもある人は参謀に、両方ない人は現場に据える。最悪なのはセンスがないけどスキルは高いという面倒くさい人で組織を悪い方向に引っ張るので隔離が必要。センスのない人がスキルを高めると価値が下がるというパラドクス。
最近つくづく思うのは「勝とうとしなくていい」ということです。やりたいことを自分のペースで地道にやっていくと、無理して勝とうとしてる人の方から勝手に脱落していきます。問題を起こしたり体調を崩したりでね。そういうやり方で勝てるのってせいぜい十年で、人生百年時代には通用しません。
呪いに掛かった人は呪いに掛からなかった人のことを憎みます。自由に生きている人のことが大嫌いなんですね。このルサンチマンを解消するためには自分に掛かった呪いに気付き、それを解くしかないのですが、そうはならず、むしろ他者に呪いをかける方に行ってしまうんですよねえ、哀しいことに。
かつての日本は「人口が増える」ことが問題になっていました。だからブラジル移民などが積極的に行われたわけですよね。で、今は「人口が減る」ことが問題になっている。つまり問題の本質は「人口の増減」ではなく「社会システムと人口の不適合」だということです。であれば本当の論点は「どうやって人
1アウトプットしようと思ったら最低100はインプットする、というのが基本的な公式です。10とか20とかのインプットですぐにアウトプットしようとすればコピペの嵐に陥ります。
よく「ファーストペンギンがいない」と言われますが、そうじゃない。本当の問題は「セカンドペンギンがいない」ということなんです。「セカンド」が出て初めて、最初に飛び込んだペンギンに「ファースト」の称号が与えられる。「セカンド」が出ないと単に「一人で飛び込んだバカ」になっちゃうんです。
人生の早いタイミングで成功するのを目指す人が多いけど、これは非常に危険なことです。「慢心する」とか「傲慢になる」とか、そういうことではなく、その人の時間単価が急上昇することで機会費用が大きくなる結果、人生にとって一番重要な「いろんなことを試す」ことができなくなるからです。
最近つくづく思うのは「楽しんで仕事をしてるヒトには誰も勝てない」ということです。論語にある通り「これを楽しむものに如かず」なんですね。だから「勝ちたい」と思うのならスキルを高めて努力するよりも「楽しさと価値が一致する場所」を探す方が良い。努力とスキルで何とかなるのは二十代までです
「幸福になること」と「幸福の記号を入手すること」を取り違えてる人が余りにも多い。港区の億ションも高級車もブランド物のハンドバッグも流行のレストランでのディナーも全て後者であって前者を保証しない。気をつけないと「幸福の記号を全身の纏った不幸の天才」になりかねない。
菅首相が5人以上で会食していたことについての質問に対する麻生財務相の回答「家族の多いところはどうするんだ。6人家族だったら飯は一緒に食うなということか?あなたの意見ですか?よく定義がわかりませんのでお答えしかねます」だそうです。人をバカにするのもいい加減にして欲しい。
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40代終盤に差し掛かって思うのは、40代の武器は「信用」と「健康」だったんだな、いうこと。無理して勝とうとしてる人ほどこの二つをダメにして結局は脱落していく。若手の頃とは競争優位の源泉が変わるんですね、戦略シフト。
アフリカの雨乞いって100%的中するんです。なぜかというと雨が降るまでずっとやり続けるから。これってギャグのネタになる話なんだけど、キャリアも同じで、成功する人って、結局のところ、成功するまで「ずっと失敗したけどトライし続けた」ってことなんですよね。
「完璧」を目指したら何も始められないし続けられない。この年になってつくづく思うのは「まずは70点でいい」ということです。「完璧」を目指す人ほど試すこともできずに袋小路で窮屈なままに手詰まりになってる。まず始める、続ける。明らかに他人を不幸にしてると思ったらその時点で止めればいい。
先日、50代半ばの友人から「完全引退します」と連絡を受け「え!?まだ元気でしょ?」と返したら「何言ってるの、元気なうちに引退するから次が楽しめるんじゃない。元気がなくなってから引退して、それで何すんの?」と言われ、言葉を返せなかった。
アートってよくわからん、と言われて、山口さんはわかりますか?と聞かれるけど、僕にもさっぱりわかりません。大事なのは、わからない、ということが許されているということ、わからないというものがちゃんと存在してる、ということですよね。みんな、わかってもらおうとし過ぎなんですよね。
あれだけ「デキナイ理由」を挙げて二の足を踏んでいたリモートワークが一気に進んでいる。結果的に何か問題があっても「あの時はこうするしかなかった」と説明できる、つまり免責要件が担保されたので一気に進んでるのでしょうね。いずれにせよ元の世界には戻れない不可逆な変化の中に私たちはいます。
先日、ある企業で「リモートワークで上司に相談できないことが若手のストレスになってる」という話があったのですが、今の日本は明らかにオーバーコミュニケーションになってるので、むしろ相談せずに自分で決めて自分で責任取らせるようにしたほうがいいんですよ。明らかに過保護です。
三日坊主になるのを嫌がってグダグタと始めない人がいますけど致命的な考え方だと思います。三日坊主を百回続けるつもりで何でもやってみたらいい。めちゃくちゃ学べること多いと思いますし、その中から一生続くことが必ず見つかります。人生を無駄使いしなければ人生は見つけられない。
要するに「好き・嫌い」が一番大事な判断基準になる時代が来た、ということです。よく「好き・嫌いでモノを言うな」と言う人がいますが、そう言う人には「正しい、正しくないでモノを言うな」と言い返してあげましょう。「正しさ」に大きな価値が生まれない時代ですからね。
この二冊を読むとトランプさんという人の行動原理がアメリカという「人工的に作られた国」の歴史の中にちゃんと織り込まれてることがよくわかります。あの人は偶然ではなく必然の結果として出てきた人なんですね。今こそ必読の二冊と思います。
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読了。いやあ面白かった。日本人がなんでエヴァやゴジラや宇宙戦艦ヤマトに見られる全体主義を愛するのか、前から不思議だったんですがこれで腹落ちしました。
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この年齢になって気づいたんですけど、他人の成功に嫉妬深い人は結局、早期に頭打ちになりますね。なぜかと考えてみると「妬む」ってすごい脳のキャパシティを食っちゃうんですよね。妬む、恨む、悔む、怒る、悩むは「思考の五悪」で、これに脳のキャパを取られるとパフォーマンスが大幅に落ちます。
最近、つくづく「運の良し悪し」は言葉遣いで決まるんだな、と思います。いつもネガティブな言葉を呟いているる人からはポジティブな人ほど離れていきますが、運はポジティブな人を介して人に伝播するのでこれは致命的です。他人の批判ばかりしてる人ってだいたいが不幸そうでしょ?
知性を「正解を出す力」と思ってる人が多いけど、今どきそんな能力には一ミリの価値もありません。これからは「問題を見つける力」がカギです。皆んなが「そんなもんだろ」で済ましていたことに「ちょっと待て、これっておかしくねーか?」と言って「確かに…」と言わせられるか?
大学の図書館に行って経済雑誌のバックナンバー過去50年分の新年特集号だけをザッと読んでみると面白いことに気づく。一つは過去五十年のあいだで「変革の時代でなかった時代」はない、ということです。どの号にも全て「変革」とか「革新」という言葉がでてくる。あんまり踊らされない方がいい。