結局RealforceとHHKBに落ち着いた話
以前、キーボードを探してさまよった結果、Logicool G913TKLを選びました。
しかし、その後もキーボード探しの旅は緩やかに続いていました。
職場のキーボード
そもそもG913TKLは自宅用で、仕事用は富士通のオフィス向けPCについてきたものを使っていました。それはそれで意外と良いキーボードだったのですが、いっそ高級キーボードを買ってしまおうと思い、Realforceを買ってみることにしました。
Realforceのキーボードは、大きく3世代に分かれており、新しいものは無線(Bluetooth)で使うこともできます。ただ、第2世代はスペースキーが長すぎ、第3世代は電池持ちやスリープからの復帰に難があるなどの評判でした。第3世代は有線でも使えるので、有線で使えば問題ないのですが、「だったらお試しの意味でも初代を中古で買ってみれば良いのでは?」と考えるに至り、メルカリで初代のRealforce 91UBKを購入しました。
結論としては、評判どおり素晴らしいキーボードでした。キーにぐらつきがなく、打鍵感も軽いため、非常に打ちやすいです。何より、スペースキーが短くて中央にあること、最下段のキーがいずれも1.5Uほどの大きめサイズであることが個人的に完璧でした。有線しかないのは残念ですが、職場ではあまりキーボードを動かす必要もないので、有線でも全く問題ありません。
自宅のキーボード
他方、自宅用として使っていたG913TKLですが、機能的には申し分ないものの、Realforceと比べるとキーのぐらつきがますます気になってきました。その上キーキャップが完全に剥げてきたので、さすがに萎えてしまい、別のキーボードを探すことにしました。
Realforceが思った以上に良かったので、同じく高級キーボードとして名高いHHKB(Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨)を買ってみることにしました。
いわゆる60%キーボードは、エレコムのキーボードが最悪だったので敬遠していたのですが、HHKBのキー配列はエレコムと比べるとかなりシンプルだったこと、打鍵感の評価も高かったことから、思い切って試すことにしたのです。
結果としては、キー配列についてはあまり大きな問題はなく、打鍵感も非常に良かったです。Realforceと同様にキーがかっちりしていてぐらつきがなく、物理的な作りの良さが感じられます。
ただ、RealforceやG913と比べてキーが若干重いというか、反発力が強い感じがします。RealforceとHHKBの打鍵感はいずれも「スコスコ」と表現されることが多いですが、Realforce(初代)は「スチャスチャ」という軽さが感じられるのに対して、HHKB(Professional HYBRID Type-S)は「ズコズコ」という重さが感じられます。個人的には、Realforceの軽やかな打鍵感の方が好みです。
また、キートップもRealforce(初代)と比べて縁がとがっている感じがして、キーの角あたりを押す場合は「角が当たる」感じが強いです。この点は、スペースキーと変換・無変換キーのキーキャップを上下逆にするという工夫をしているユーザーもいるようです。私も一度やってみましたが、「角が当たる」感がなくなる代わりに、かなり押しづらくなるので、結局元に戻しました。
キー配列に関して言うと、HHKBの日本語配列はスペースキーが短くて非常に良いのですが、カーソルキーをねじ込むために最下段のキーが全体にやや左にずれており、ホームポジションに対して全体に0.25U左にずれています。ミスタイプをするほどのずれではないにしても、感覚的なわずかな違和感があるので、この点だけは惜しいなという気がしました。Z段も通常の配列より左に0.25U左にずれているのですが、こちらは個人的にはあまり支障はありません。むしろ、Q段とA段、A段とZ段の段差が同じになるので、こちらの方が良いのではないかとすら思っています。
HHKBを使うことで、エンターキーより右側がなくなり、マウスがより近くなりました。その結果、ホームポジションがほぼ身体の真ん中に来るようになって、まっすぐな体勢を維持できるようになりました。打鍵感はRealforceの方が好みだし、Bluetoothの接続先切り替えや電池持ち、キーの伝送速度など、性能部分では明らかにG913の方が優秀なのですが、このコンパクトさはやっぱり長所でした。Realforceの方が好みとはいえ、打鍵感が最上級であることは間違いありません。高くても買って良かったと思えます。
ところで、RealforceやHHKBの打鍵感について、「静電容量無接点方式だから素晴らしい打鍵感」というような言い方をしている人をよく見かけますが、静電容量無接点方式と打鍵感には直接の関係はありません。キー押下時の感触は、静電容量無接点方式でもメンブレン方式でもドーム状のゴムの反発力によって生じているので、メンブレンとの違いはほぼありません(底打ちが不要なため疲れにくいとかはあると思いますが)。一般的なメンブレン方式との打鍵感の違いは、キーごとに独立したラバードームを用意し、ラバードーム、キーシリンダー、キーキャップ等を精密に作っていることにより生じています。極端に言えば、同じだけの費用をかければメンブレン方式でも同じような打鍵感を再現することは可能です。
まとめ
そういうわけで、何だかんだで、RealforceとHHKBという日本の二大高級キーボードに行きついてしまったという話です。さすがに長く評価されているだけはあるということでしょうか。
商売道具として長時間使うものなので、キーボードは高くても良い物を選んでよいと思います。
ただし、打鍵感も含めて総合的なコスパは圧倒的に3200円のメンブレンキーボードの方が高いので、一般的にはそちらをお勧めします。