「許せない」-。東京都杉並区で1月15日、アパート立ち退きの強制執行の手続きに訪れた東京地裁の執行官ら2人が刺され、死傷した事件で、死亡した保証会社社員、小栗寿晃さん(61)=神奈川県海老名市=の勤務先の男性社長(67)が産経新聞などの取材に応じ、涙ながらに悔しさを語った。(堀川玲)
優しい人柄、「友人」失う
事件は15日午前10時15分ごろに発生。アパートの家賃を滞納して立ち退きを求められていた山本宏容疑者(41)=殺人と殺人未遂容疑で送検、鑑定留置中=が、強制執行に訪れた東京地裁の60代の男性執行官と小栗さんを包丁で刺し、駆け付けた警察官に現行犯逮捕された。警視庁の調べに、「自暴自棄になった」などと供述した。
小栗さんは背中を刺され、搬送先の病院で死亡が確認された。執行官は包丁が胸から背中に貫通していたが、命に別条はなかった。