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5話 二人の護衛官2
私、白石優理は恵まれていた。
母のおかげで何不自由なくここまでの人生過ごしてこれた。
高校も大学のお金に困ることなく入れてもらえた。
満ち足りた人生を過ごしていた大学生活中に動画サイトでとあるドラマをみた。
主人公の貧しい女性に恋をした男性が裕福な女性達の求婚を断って真実の愛を求める。
あくまでフィクションなことは分かっている。
現実ではそんなことはないって理解している。
私の人生に男性との関わりは全くなかった。
そのことを意識した瞬間に満ち足りていたいままでの人生が欠けて寂しいもののように感じた。
そして私はこれまでの欠けたものを取り返すように護衛官を目指すようになった。
大企業なら福利厚生で慰安課があるのだが、身体だけの関係ではなく心と心でつながりたいと思っていた。
必死に努力して護衛官になることが出来た。
母はお祝いをしてくれた。
護衛官は給料も良く、親孝行をしていこうと思った。
一年間の研修の後、護衛官としての勤め先が決まった。
宇佐美悠兎というこれから高校生になる青年だ。
会ってみると研修で勉強をした男性像よりも受け答えしやすく、素直な男性だった。
まったく話してくれない男性や逃げ出そうとする男性、果てには自傷行為をする男性もいると研修で聞いていたので彼の護衛官になれたことは幸せだった。
彼の護衛官になって三日ほどたった。
彼は午前中は自室で勉強し、午後はトレーニングルームや室内プールで身体を動かしていた。
あるとき彼は自室のドアから顔覗かせて、
「勉強でわからないことがあってどっちか教えてほしんだけど。」
といってきた。
私と黒木は顔を見合わせて私が教えに行くことにした。
彼の自室に入ると男性の匂いがした。
あまり男性とかかわったことがないのに男性の匂いと感じたのはなぜかは分からなかった。
彼は英語の勉強をしていた。
分からないといったところをわかりやすく発音を交えて教えていった。
教えるのに熱が入りすぎたのか私の胸が彼の身体にあたってしまっていた。
「ここの文脈は...っ......」
座っている彼の股の部分が視界に入る。
ズボン越しに大きく盛り上がっていた。
私で興奮してくれた?という都合のいい考えが脳の中でいっぱいになり、私の胸が彼にあたってしまっているのに気づいて勢いよく後ずさりした。
彼は椅子を回転させて離れた私を不思議そうに見る。
私の視線は盛り上がった股間に釘付けになってしまっていた。
彼は視線に気づいたのか笑いながら、
「触ってみます?」
と言ってきた。
正直に触ってみたいという気持ちが強かった。
しかし私は護衛官としてここにいるので保護対象者である彼の性的部分を触るなどあってはならないことだった。
「い、いえ。護衛官は保護対象者のことを襲ってはいけないので.......」
理性と欲望が競り合う中で前者が勝ち、誘惑を振り払う。
「身の回りのことはなんでもやってくれるって言ってなかった?」
この家に来た際の説明として身の回りのことはなんでもやるとは言ってはいた。
「護衛官が保護対象者を襲うことは重大な職務規定違反なので...」
顔が熱く、赤くなっているため彼に見られないように下を俯きながら呟いた。
彼はこちらに近づいてくる。
「えいっ」
「え?」
彼に気の抜けた掛け声とともに押され、彼のベットに仰向けに倒れた。
彼の顔をみるとこちらを見て笑顔だった。
「じゃあ僕が襲えば問題ないよね?」
彼はそう言い放ちそのままベットに倒れこんだ私がはいているスーツのベルトを触る。
私はなにも言えなかった。
恐怖からではない。
彼を諫めなくてはという気持ちと男性と交わってみたいという気持ちが混雑しており言葉が出ない。
「嫌だったら言ってね。すぐにやめるから。」
彼はそう言いながら私のズボンのベルトを外しゆっくりと下していく。
嫌だって言わなきゃ、と心の中で何度も繰り返すが言葉として出ない。
そのまま何も言えずにズボンが下ろされ、純白の下着が姿を現す。
純白の下着にはうっすらと染みが出来ていた。
彼はその部分を指で撫でた。
「濡れているね。じゃあパンツも脱がせちゃうね。」
パンツが濡れていると指摘されて恥ずかしくて身体が熱くなる。
男性に初めて陰部をパンツ越しに触られた感触がいままでに感じたことがないもので困惑しているとパンツに彼の指が掛かった。
今度こそやめて言わなきゃ。
そう思いながらも先ほどと同じく言葉が出ない。
そのままスルスルとパンツが脱がされる。
男性の前で自分の女性器があらわになる。
下の毛は整えていたが恥ずかしく足を閉じる。
「綺麗だよ。」
「え?」
男性からそんなこと言われるとは思ってもいなかった。
「僕も脱がないとフェアじゃないよね。」
そう言って彼は自分のズボンを下す。
その光景を無意識にずっと見てしまっていた。
パンツ越しにも彼の逸物が大きくなっていることがわかる。
私で興奮してくれていると思うと嬉しくなり先ほどまで感じていた葛藤がどこかへ行ってしまった。
そのまま彼はパンツを下した。
初めて現実で男性の逸物を見た。
彼の逸物は太く、長く、暴力的な見た目をしていた。
そんな禍々しいものなのに目が離せない。
私のあそこが期待で濡れていくのを感じる。
彼はベットにのぼり私に覆いかぶさる。
ベットに投げ出された両手の上から彼の手が重なり、両足は彼の膝によって強引に広げられる。
「あ......」
彼の逸物が私のアソコに当たる。
もはや止めようとは少しも思わなかった。
早く入れてほしいとさえ思っていた。
「入れるよ、嫌だったらいってね。」
「はぁ♡......はぁ♡......」
再三、彼の確認が入る。
彼の逸物から目が離せずに興奮し息を吐いて彼を待つだけだった。
そんな様子の私に彼は苦笑し、そのまま彼の逸物が私の中に入ってきた。
「んんっ...んっ」
彼は私の中を押し広げながら進んで行く。
玩具とは違い、熱く大きく気持ちいい。
トンッと彼の逸物が私の奥に辿り着いた。
「あっ♡」
いままでの私の人生で欠けていたもの。
それが満たされていくのを感じた。
身体中にビリビリと電流が走り、身体を痙攣させる。
あ、私一突きでイっちゃったんだ。
ぼんやりと私に覆いかぶさる彼の顔を見る。
「気持ちいい?」
彼は優しく聞いてくる。
ゆっくりと首を振ると彼は笑顔になった。
「動くね。」
そういって彼は腰をゆっくりと振り出す。
彼の太い逸物が私の膣壁を擦られるたびに私の理性が削ぎ落とされていく。
あぁ気持ちいい...
最初はゆっくりだった彼の腰の動きも激しくなっていく。
漏れ出ていた私の喘ぎ声は次第に大きくなり、叫ぶように声を出していた。
「あっ♡...あんっ♡...あっ♡...あっ♡...」
部屋の中で喘ぎ声と肉と肉がぶつかり合う音が響く。
同僚に聞こえてしまっているかもしれないなどとは考えもせず、快感に身を任せていた。
「中に出すよ。」
彼はそう話しながら腰の動きを速めていく。
護衛官は日常的に生理対策としてピルを服用しているで妊娠することはないのだが、激しい快楽でまともに頭が働かず、彼に孕まされてしまうとぼんやりと思った。
そのまま彼は私の奥をトンッと突くと、逸物を引き抜くことなく私の中に注いでくる。
「あっ♡...あああぁぁぁぁぁぁ♡」
最後の一突きをされた瞬間に身体に激しい快感が流れる。
ビリビリと身体中を痙攣させながら快楽の電流がながれる。
そして私の中に何か暖かいものを注がれている。
ドクドクと断続的に彼の精液が私に流れ込んでくるたび快感と幸福感を感じる。
「気持ちよかった?」
彼は笑顔で問いかけてくる。
私は息も絶え絶えで言葉を紡ぐことが出来なかったためゆっくりと彼を見て頷いた。
あぁ私、いま満たされてる。
初めて彼と交わった時以来、何度も彼からの呼び出しがあった。
彼が勉強しているときに呼び出されてたり、深夜に黒木が寝たと思われる時間にスマホのチャットで呼び出されたりした。
そのたびに身体を合わせ、お互いに快楽を貪り合う。
私は呼び出されるのが嬉しくなっていた。
ある深夜、いつも通り身体を合わせた後に部屋に戻ろうとした私に彼は一緒に寝ようと言った。
私は早起きして部屋に戻ればいいかと思い了承した。
お互い生まれたままの姿で布団の中に共に入る。
「宇佐美様は何で性行為が好きなんですか?」
純粋な疑問だった。
布団の中でもぞもぞとこちらを振り向いた彼は少し考え、
「分かんない。気持ちいいから好き。」
そう言っていた。
嫌がる男性しかいないと聞いていたので彼の事は不思議だった。
彼は布団の中に潜り込んでいった。
「あんっ♡...もう...」
私に抱き着き胸を吸い始める。
赤ん坊のように胸を吸う彼に愛しさを覚えそのまま抱き寄せる。
胸の快感を感じながら目を閉じる。
あぁ幸せだ。
彼の護衛官になってから一週間が経った。
今日も彼に呼び出され、彼の逸物を受け入れる。
いつもと違うのは彼との行為の回数だ。
彼と身体を合わせるのは午前中と深夜のに二回ほどだったが、毎回彼は私の中に出すと行為は終わっていた。
行為が終わった後も彼の逸物は大きいままだとは思ってはいたが、あんまり気にしていなかった。
しかし今日は何度も何度も私の中で果てる。
いままでのお互いが快楽を貪りあうセックスとは違い、彼が満足するまでやる激しい獣のような交尾。
一時間ほど激しく彼に責められた後、すぐには立てなかった。
少し休んで同僚の黒木のところに戻る。
「あぁ、遅かったな。」
「いろいろ聞かれちゃって...」
バレたかと冷や冷やしたがどうやら大丈夫なようだ。
その日の夜に呼び出しがあるかと待っていたらドアがノックされた。
開けてみると彼がいた。
いつもは彼からチャットが飛んできたら私が彼の部屋に行くのに今日は彼が私の部屋に来た。
隣の部屋にいる黒木にバレないように手招きで部屋へ招き入れる。
部屋のドアを音をたてないようにゆっくりと閉める。
「ここでしちゃうとバレちゃいますよ。」
私がそう話すと彼は首を横に振る。
「今日はお願いがあって来たんだ。」
彼はいつになく真剣な表情をしていた。
「なに?言ってみて。」
優しく彼に問いかける。
「優理には僕が気持ちよくなりたくなったら何時でもハメれる性奴隷になって欲しいんだ。どうかな?」
最低なお願いだった。
女性が男性を性奴隷にして快楽に浸るフィクション上の作品や、外国ではそのようなことはあるかもしれない。
男性が女性を性奴隷にするとは初めて聞いた。
そしてそんな最低なお願いを聞いた瞬間に私のアソコから愛液が垂れたの感じた。
私は何も言えなかった。
感情ではいままでのような愛し合うドラマチックなセックスが好きだった。
なのに身体では彼の性奴隷になって今日のような激しい獣の交尾を求めていた。
何も言えないまま時間だけが過ぎていく。
「ごめん、あんまりだよね。」
彼はそう言い残し部屋を出ていった。
私はなにも言葉が出ずに、去っていく彼の背に手を伸ばすだけだった。
彼が私の部屋から去ってから数日経った。
あの日以来彼から誘われることは無くなった。
彼は普段通り過ごしている。
日常会話もいつもと変わらずしている。
彼と身体を合わせることだけがなくなった。
満ち足りた日々が再び欠けたもののように感じた。
悶々としながら夜に自分で慰める日々だった。
彼に刻まれた快楽への欲求は日に日に大きくなっていく。
彼が勉強している間、同僚の黒木といつも通りに行動レポート作成していた。
彼の部屋のドアが開き顔を覗かせた。
「黒木さん、ちょっといいー?」
返事を返す前にドアが閉まる。
一瞬自分が呼ばれたと思い立ち上がってしまった。
しかし呼ばれたのが私ではないことがたまらなく悲しく辛かった。
気持ちよくなりたい。
同僚の黒木は立ち上がり、
「呼ばれたので行ってくるよ。」
そういって彼の部屋に向かっていく。
私は気づいてしまった。
普段はクールで無表情な彼女の頬が赤くなっていることに。
もしかしてと彼女は彼に...
黒木はドアを開けて彼の部屋に入っていき、ドアが閉まった。
私は切なさと悲しみが混雑した気持ちを抱えたまま彼の部屋の前まで歩いていく。
しばらくするとパンッパンッと音がドア越しに聞こえてくる。
ドアの前で失った快楽の記憶が思い起こされる。
私はまた欠けてしまったようだ。
学校の話はやくかきてーと思いながら急いで書いたため 誤字脱字や表現が変なところがいっぱいあるかも
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