再審無罪の元看護助手「検察の捜査も違法だった」 控訴審始まる
滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年に患者の呼吸器を外したとする殺人罪に問われて服役し、再審無罪となった西山美香さん(46)が県と国に賠償を求めた訴訟の控訴審が29日、大阪高裁で始まった。警察(県)の敗訴はすでに確定し、検察(国)の捜査の違法性が焦点となる。
西山さんは意見陳述で「検察が再審開始決定に特別抗告したことが最も許せない。裁判所は冤罪(えんざい)被害者の立場になって判断してほしい」と訴えた。
「通常求められる捜査」尽くしたか
一審が検察の違法を認めなかったことを不服として控訴した原告側は、検察と警察は「一体の捜査主体」だと指摘。検事も西山さんが誘導に応じやすい供述弱者だと気づけたのに、警察の取り調べでの自白を覆す供述があっても、その調書を作らなかったと批判した。
警察が検察に送っていなかった「自然死の可能性」を指摘する報告書についても、検事は「通常求められる捜査」を尽くしていれば把握できたとし、漫然と起訴したことは違法だと主張。大阪高裁の再審開始の判断を最高裁まで争った検察の対応にも触れ、「『ダメ元』の抗告で無罪の判断と名誉回復を遅らせた」と違法性を訴えた。
国「検事に義務、課していない」
一方で国側は「検察と警察は…