カルチャー
ピックアップ
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澤地久枝著「滄海よ眠れ」、番記者の完読ガイド/上 まずエピローグ
1/31 08:00 4363文字戦後日本で、ノンフィクションという表現形式を切り開いた代表的な作家の一人、澤地久枝さん(95)の「滄海(うみ)よ眠れ ミッドウェー海戦の生と死」が毎日新聞出版から復刊されました。文庫で全5巻、1800ページを超す大作で、戦死者とその家族らがたどった数奇な運命の数々が収められています。澤地さんの取材
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「楽しくて、苦しい」 寺島しのぶさん、もんどり打って喜劇の舞台に
1/30 10:00 2401文字映画「国宝」では、妻、そして母として、歌舞伎の名門を守る女性の葛藤を体現した。その豊かな表現力は、さまざまな役柄で高い評価を受け、映画やテレビドラマから歌舞伎の舞台まで、幅広く活躍する。 出演すればジャンルを問わず話題となり、特に映画ではベルリン国際映画祭銀熊賞や毎日映画コンクール田中絹代賞をはじ
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津田健次郎さん「芝居立ち上げ直す」 フジ「ラムネモンキー」主演
1/27 11:00 2349文字声優・俳優の原点は「今」だと語る。ドラマにアニメに引っ張りだこの54歳は、過去ではなく、現在を起点に歩み続けているようだ。 独特の低音ボイスで多くの人を引きつけてきた津田健次郎さん。1995年にテレビアニメ「H2」でデビュー後、声優業を中心に、「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」や「テニスの王子様」
新着記事
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「責任ない人ほど被害」 斎藤幸平さんが国に賠償求めた切実な理由
2026/1/31 08:00 1533文字世界気象機関(WMO)が2025年の世界平均気温を発表した。産業革命前(1850~1900年)から1・44度の上昇となり、24年(1位)、23年(2位)に次いで3番目に高い値となった。要するに、この3年間、人類史上最も暑い時期を生きていることになる。だが、気候崩壊の真の脅威はこれからやってくる。
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澤地久枝著「滄海よ眠れ」、番記者の完読ガイド/上 まずエピローグ
2026/1/31 08:00 4363文字戦後日本で、ノンフィクションという表現形式を切り開いた代表的な作家の一人、澤地久枝さん(95)の「滄海(うみ)よ眠れ ミッドウェー海戦の生と死」が毎日新聞出版から復刊されました。文庫で全5巻、1800ページを超す大作で、戦死者とその家族らがたどった数奇な運命の数々が収められています。澤地さんの取材
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探偵!ナイトスクープ
朝日放送社長、番組巡り謝罪 ナイトスクープ中傷
2026/1/31 02:24 636文字朝日放送テレビ(大阪市)で23日に放送された「探偵!ナイトスクープ」の内容を巡り、出演した視聴者にSNS上で中傷が相次いでいる問題を受け、今村俊昭社長は30日の記者会見で「社会的問題を意識して、デリケートで慎重な対応が必要だった。こうした事態を招いたのは編集構成を行った番組側で、深く反省している」
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季語刻々
音もなく始まつてをり猫の恋
2026/1/31 02:24 182文字◆今 ◇音もなく始まつてをり猫の恋 益岡茱萸(ぐみ) 句集「雨の器」(ふらんす堂)から。作者は1957年生まれ、東京都世田谷区に住む。交尾期の猫は悩ましい声を立て、追っかけあって騒いだ。ところが、近年、今日の句のように「音もなく」猫たちは恋をしているらしい。去勢手術などが行われるようになった飼い方
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フジテレビ
フジ「コンプラ整った」 性加害問題 交代1年、清水社長
2026/1/31 02:13 554文字元タレント・中居正広氏の性加害問題に端を発し、フジテレビの港浩一前社長が引責辞任してから約1年。後任として経営陣の刷新やガバナンス(企業統治)強化など組織改革に取り組んできた清水賢治社長が30日、記者会見を開き「最優先でやったのは、人権を尊重する会社に生まれ変わること。いかなる問題が起きても外部の
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今週の本棚
飯島洋一・評 『末世の芸術』=椹木野衣・著
2026/1/31 02:05 1464文字◆椹木野衣(さわらぎ・のい)著 (美術出版社・5830円) ◇「滅び」と、自由な「美術の力」の啓示 「末世(まっせ)の芸術」とは「人類の滅亡を前提とする芸術と、その芸術についての批評」のことである。全ての芸術がつくり手や鑑賞者や人類のためのものでなく、「無人類という、いずれ訪れる、より大きな時の到
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今週の本棚・なつかしい一冊
市川沙央・選 『新装版 ロードス島戦記 灰色の魔女』=安田均・原案、水野良・著
2026/1/31 02:05 1038文字(角川スニーカー文庫 792円) 判官贔屓(びいき)というのとも少し違うが、勢力の「均衡」にいささかのこだわりがある。コロナ禍において我が国の人々は総じて健気(けなげ)にまた整然として、みなの命を守るため生活のすべてを安全側に倒して未経験の事態をしのいだ。だがその裏では釈然としない感覚や、いくら道
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今週の本棚
鴻巣友季子・評 『赤く染まる木々』=パーシヴァル・エヴェレット著、上野元美・訳
2026/1/31 02:05 1357文字(早川書房・3960円) ◇差別と弾圧、上塗りされる歴史 「赤く染まる木々」とは、白人の差別主義者らに黒人たちが吊(つ)るされた血塗られた木のことだ。原題はシンプルにThe Trees。しかしいまや黒人文学の旗手となったエヴェレットの名と読みあわせたとたん、アメリカ読者の多くは内容を察知するだろう
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今週の本棚
『チュコトカ 始まりの旅 ユーラシア大陸最東端へ』=後藤悠樹・著
2026/1/31 02:05 482文字(柏書房・2200円) ユーラシア大陸東端の北極圏にあるロシア・チュコトカは、ベーリング海を隔てて米国アラスカと向かい合う。ここは長く外国人が入ることのできない秘境だった。ソビエト連邦崩壊後の1996年7月、写真家・星野道夫がこの地に足を踏み入れ、写真と日誌に記録したが、その直後に向かったカムチャ
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今週の本棚
『江戸の刑事司法』=和仁かや・著
2026/1/31 02:05 532文字◆和仁(わに)かや・著 (ちくま新書・990円) 「前近代」に位置づけられる江戸時代の法的思考とはどんなものだったのか。18世紀半ばから19世紀にかけて幕府が作成した刑事事件の判例集「御仕置(おしおき)例類集」から解き明かしたのが本書の特徴である。NHK大河ドラマ「べらぼう」の時代を思い浮かべて読
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今週の本棚
『難読漢字ときあかし辞典』=円満字二郎・著
2026/1/31 02:05 478文字(研究社・2860円) 「漢字ときあかし辞典」シリーズ5冊目は難読漢字。シリーズに共通するのは項目一つ一つがちょっとした読み物になっていることだ。画数が多いもの、易しいようで変わった読み方をするものなどが難読漢字だが、読み方を知ってもすぐ忘れがちだ。この辞典はなぜそう読むのかなども書かれているので
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今週の本棚
中島京子・評 『中高年シングル女性』=和田靜香・著
2026/1/31 02:05 1315文字(岩波新書・1056円) ◇制度埒外の女性、個人の尊厳は? 中高年シングル女性とは、誰を指すのか。 本書によれば「同居する配偶者やパートナーがいない四〇歳以上の単身女性。独身、離婚、死別、非婚/未婚の母、夫と別居している女性で、親や祖父母、兄弟姉妹、子どもと暮らしている場合も含む」と定義される。
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今週の本棚・CoverDesign
鈴木成一・選 『今は何時ですか?』
2026/1/31 02:05 141文字費用対効果からしてカバーに穴をあけるのは書籍制作上重い決断だが、どこ吹く風。ビッグ・ベンの文字盤と書名は内側表紙から覗(のぞ)く。ささやかだが素敵(すてき)でしょうがない。 ◆ 短編集未収録だった4作を楽しめる『今は何時ですか?』(丸谷才一著・新潮社・2530円)より。
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今週の本棚
磯田道史・評 『城下町江戸の町人地 制度・仕組・構造』=髙山慶子・著
2026/1/31 02:05 1385文字(原書房・3960円) ◇幕府に名主、新開発、火事と水害の歴史 近世都市・江戸の研究は現代人に大事だ。木造家屋の密集地での火災・防火体制の研究は必要だし、注目されていないが、台風時の高潮被害の研究は東京湾沿岸低地の安全に不可欠だ。江戸期の高潮を歴史研究せずに、ウォーター・フロントにタワー・マンショ
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今週の本棚・情報
ベストセラー
2026/1/31 02:05 164文字<1>プロジェクト・ヘイル・メアリー(上)(アンディ・ウィアー著、小野田和子訳・早川書房) <2>チンギス紀(16) 蒼氓(北方謙三著・集英社) <3>欲望の裏 警視庁追跡捜査係(堂場瞬一著・角川春樹事務所) <4>プロジェクト・ヘイル・メアリー(下)(アンディ・ウィアー著、小野田和子訳・早川書房
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今週の本棚・著者に聞く
町田樹さん 『スポーツ・クリティーク』
2026/1/31 02:05 855文字◆町田樹(まちだ・たつき)さん (世界思想社・2200円) ◇まもなく五輪…「平和の祭典」? かつて好演の後、「僕が氷上にいる間は(演技を)作品として届けたかったので、ガッツポーズはいらないと判断した」と語った。「スポーツ批評」を意味する本書を手に取った時、私(記者)は同じような感想を抱いた。飾ら
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今週の本棚・編集後記
「COVER DESIGN」には…
2026/1/31 02:05 164文字「COVER DESIGN」には「今週の本棚」創設に関わった丸谷才一さんの著作が登場しました。表題作について調べようと「今は何時ですか?」と検索エンジンに入力したら、表示されたのは今の時刻「17:26」(17時26分)。題に込められた真意と作品の魅力を、本の実物を開いて確かめているところです。(代
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今週の本棚・話題の本
『順風満帆<クラウド・ナイン>』=三宅香帆
2026/1/31 02:05 806文字小説のひとつの効用は、時代の言葉をつくりだすことにあるだろう。あらゆる言葉を使って物語を紡ぐ芸術であるところの小説は、その小説が書かれた時代をいや応なく反映してしまう。そしてさらに優れた作家は、その時代をつくりだす言葉まで、つくりだしてしまう。波木銅という新人作家は、現代をたしかに捉え、そして現代
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今週の本棚
大竹文雄・評 『日本人の幸せ ウェルビーイングの国際比較』=内田由紀子・著
2026/1/31 02:05 2095文字(中公新書・1078円) ◇寛容な「場」、協調の「場」で生きていられる あなたは、次のどちらの方が幸せと感じるだろうか。「(1)学校のクラスや職場で自分ひとりだけ褒められた、(2)一息ついてお風呂に入ってほっとした」。本書によれば、アメリカでは(1)が、日本では(2)が、より多くの人にとって「幸せ
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今週の本棚
『終止符には早すぎる』=ジャドスン・フィリップス著、矢口誠・訳
2026/1/31 02:05 502文字(新潮文庫・880円) 幻のミステリがはじめて翻訳なった。一九六二年の作。当時、ミステリ好きの評論家、植草甚一が原書で読み絶賛した。翻訳が望まれたが長く未訳のままだった。それがついに。 六〇年代はじめのニューヨークが舞台。若手弁護士の「ぼく」のところに投資で財を成した男から名誉毀損(きそん)の裁判
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