2022年のロシアによるウクライナ全面侵攻以降、国境が近接する北欧諸国の警戒感がこれまでになく高まっている。
ロシアとの国境に位置するノルウェー最北東端の港町キルケネスでは情報収集とみられるロシア人の活動が散見されるようになったほか、全地球測位システム(GPS)が乱される原因不明の事案が頻発しているといい、現地の治安当局が対応に追われていた。現状を追った。
「ロシアはこの地域のあらゆる情報に関心を持っている」。25年12月、ノルウェー国内の安全保障上の脅威を監視する警察保安局(PST)のキルケネス拠点トップ、ヨハン・ルオールスネス氏は毎日新聞の取材にこう語った。
国境の管理は侵攻以降に厳格化されたが、人の往来が完全に止まったわけではない。24年には国境を6万人弱が行き来しており、水産資源保護で協力してきた経緯などからキルケネス港には例外的にロシア漁船が寄港することができる。
ルオールスネス氏によると、24年3月には、ノルウェー軍が軍事行動を行っていた国境近くの立ち入り禁止区域で写真撮影をしていたロシア国籍の男性2人が摘発されるなどしており、ロシアからの入国者による住民への接触も活発化しているという。
また、キルケネスでは、25年ごろからGPSの電波が妨害を受け、…
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