【 YOSHIKI × 梶裕貴 AI対談 】(1/4)
YOSHIKI「AIって、今すごく問題にもなってるじゃないですか。特にエンターテイメントの世界では。僕も(賛否)両方なんですよ。これは違うんじゃないか? これはアリなんじゃないか? その辺のお話もできればなと思うんですけれど」
梶「そうですね。まさに、先ほど僕がお話した無断生成というところ……どういうデータを元にAIが作られているのかっていうことをちゃんと把握して、作る側としてはそうですし、享受する側、楽しむ側も、やっぱり責任を持って"知る"ことが大事かなと思います。だからこそ、クリエイターやアーティストである我々が、それを発信することで、その良し悪しを知っていただける機会になるのではないかと思って、プロジェクトを進めています」
YOSHIKI「さすがだと思います。作るしかないんですよ、やっぱり。誰かがスクレイピング……要するに(勝手に)作っちゃうんですね。で、今皆さんその権利を争ってるじゃないですか。結構、僕その辺は勉強させていただいてまして、たとえば音楽の場合だと、パターンとかトレーニングとか(の方法が原因)で、今争いが起きているんですけど、声優さんたちの場合、どのような権利を主張できるんですか?」
梶「声って、法的な意味でもまだ権利が保護されていないですし、それを変えるっていうのはものすごく時間がかかることで。だとしたら、どういう方法でそれを取り締まれるかというと、僕の場合は、声優としてやらせていただいているという前提があるので、公式でソフトを作ることで、それを商品として認めてもらいつつ、それを模倣しているものをイコール無断生成です、というような形に今しているんですよね」
YOSHIKI「素晴らしい。梶さんのような方たち、皆さんそうするべきだと思います」
梶「ありがとうございます。ただ、被害を受けるというのは、今後もっとAIの技術が発達していくと、著名人、芸能人だけでなく、政治家の方もディープフェイクによる被害を受けられていると思いますけど、それは一般の方にも起こり得ることだと思うので、やっぱり声であれば、音声のデータに電子透かしをあえて入れることで、入っていないものが認められていないものだと証明をしていく、という技術を今、AIの会社さんとタッグを組んで進めているところなんですが、やっぱりこういう説明って、ちょっとAIを勉強して知った後じゃないと、それを聞いてもわからない部分があると思うからこそ、エンタメを入り口に、全てのAIが良いものでもなければ、全てのAIが悪いものでもないというのを、皆さんに正しく知っていただくことが大事なんじゃないかなと」
YOSHIKI「100%同意です。実際、その音楽に関しても、生成AIが作った音楽……元々、生成AIの音楽を作る会社に、最初から色々な音楽が登録してあって、この楽曲には何%〇〇の要素が入ってます、また何%〇〇の要素が入ってます、あるいはX JAPANの要素が何%入ってます、みたいな。そんな色々な人々が作った音楽が、パブリックドメインの問題があって、まあ期限切れのものもあると思うんですけど、それが分配されるようなシステムになれば、これからも皆さん音楽を作っていくでしょうし、逆にされないと創作意欲が皆さんなくなって、作家がいなくなってしまうんじゃないかと。そこが僕は怖いんですよね」
※声の権利の守りかた、使いかた