毎日新聞記者が旧統一教会関連のイベントに参加 「不適切」とおわび
毎日新聞社は30日、同社の記者が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)関連の韓国でのイベントに参加し、渡航費や宿泊費を主催者に負担させていた、としておわびした。教団の内部資料とされる「TM(トゥルーマザー)特別報告」に記載があり、社内調査で判明したという。 【写真】旧統一教会の信者だったライターが語る 教団の実態と脱会できた理由 同社によると、記者は2019年8月、夏季休暇中に韓国に渡航し、教団が関係するNGO主催のイベントを取材した。3泊4日で、気候変動問題に関するシンポジウムや、投資家の講演会などが開かれたという。 報告書には、会食で記者が「感動的な機会でした」と発言した、と記されていた。同社によると、渡航費や宿泊費は主催者が負担し、毎日新聞記者として取材。記者は社内調査に対し、こうした趣旨の発言をしたことを認めたという。 記者は帰国後、講演会の出席者の話をごく短く、東アジアの安全保障に関するコラムに盛り込んだが、イベントや教団の名前はコラムで触れておらず、それ以外にはこの件に関する記事を書いていないとしている。 同社は、記者はイベントに出席するまで教団関係団体の主催と認識していなかったと説明。この取材は上司の指示に基づくものではなく、取材内容や費用負担についても、社内では共有されていなかったといい、渡航費や宿泊費は返金する手続きを進めているという。 同社は朝日新聞の取材に対し、記者の所属などは明らかにしなかった。同社社長室広報ユニットは「旧統一教会の関連のイベントに記者が参加し、発言したこと、渡航費などを負担してもらったことは不適切だった。教団の問題で被害を受けた方々や、読者におわびする」とした。
朝日新聞社