【速報】その時、現場で何が…消防隊員2人殉職“最期の記録”大阪・道頓堀ビル火災事故最終報告書「バックドラフト」が原因
■克明に記録された「隊員らの最期」その時何が…
報告書では隊員らの当時の動きを詳細に記していました。その緊迫の様子を一部抜粋します。 ▽午前9時59分 森小隊長は長友隊員と30代の隊員の計3人で東側ビルの北側から進入した。2階及び3階の飲食店の店内は薄煙で熱気もなく、4階店内は3階より煙が濃かった」 ▽10時8分 森小隊長は直通階段で5階に到着後、別の部隊から6階南側ベランダの室外機の消火を依頼されたため、室内階段で6階に向かった」 ▽10時9分 長友隊員は、4階から5階にかけての直通階段で、小隊長が6階に向かったことを別の部隊から聴取し、ホースを延長しながら5階室内に進入して森小隊長の後を追った」 ▽10時10分 30代の隊員も別の部隊から室外機の消火を依頼され、ホースをたどりながら5階室内に進入し、室内階段で6階に向かったが、自分がどの階にいるのか正確に把握できていなかった」 ▽10時10分~10時13分 3人による放水活動が行われた。この放水活動の最中、30代の隊員は6階南側の外から強い熱気を急速に感じ、その直後に森小隊長から退出命令が出された」
▽10時13分 30代の隊員が室内階段に向かおうと1、2歩進んだ際、『ドーン』という音とともに、室内階段の方向から赤いものが視界の片隅に映った。音が鳴った直後、30代の隊員は森小隊長の姿を見失い、呼びかけても応答がなかった」 「30代の隊員は熱気が非常に強かったため、長友隊員と南側ベランダに退避しようとしたが、熱気と煙の状況から南側ベランダには退避できないと思い、長友隊員に声をかけて室内階段に向かった。この際、30代の隊員は長友隊員が放水しなかったため、崩落によりホースが使えなくなったと判断し、また、ホースを見つけることもできなかったことから、室内の落下物の上を突っ切り、室内階段に向かうことを決断した」 「30代の隊員は視界不良の中、走り始めてすぐに何か壁のようなものに衝突し、パニックに陥ったが、それでも走り続けた結果、偶然ぶつかった鉄扉が開き、退避することができた。なお、走り始めてすぐに長友隊員とははぐれている。その後、6階の共用廊下に退避した30代の隊員は無意識に直通階段で7階へ上がった」 ▽10時14分 30代の隊員はベランダへ出て、そこで緊急信号を発信し、指揮本部と無線交信した。なお、室内に向かって森小隊長及び長友隊員に呼びかけたが応答はなかった」 ▽10時17分~20分 30代の隊員は別の部隊と接触し、助けを求めた。別の部隊は指揮本部へ2人が逃げ遅れた可能性があることを伝達し、応援を要請するとともに、30代の隊員が正常に会話できる状況ではないと判断し、指揮本部に向かうよう促した」