【速報】その時、現場で何が…消防隊員2人殉職“最期の記録”大阪・道頓堀ビル火災事故最終報告書「バックドラフト」が原因
■熱気の影響や指揮の混乱で救助は約2時間後に…
その後、応援で駆けつけた部隊は、合計19回にわたり、2人の捜索を試みましたが、熱気の影響のほか、情報共有や指揮の混乱でうまく進入できず、20回目の捜索でようやく、12時10分に森さん、12時11分に長友さんが意識不明の状態で倒れているのを発見しました。 検証の結果、6階の温度は高いところで300℃を超えていた可能性があり、濃い煙も合わさって、2人は視界不良により方向感覚を失い、パニックに陥るほど過酷な状況になったとみられています。 30日の会見で、大阪市消防局警防課の伊藤学副課長は、「バックドラフトがこの現場では想定しがたい現象で防ぐことはできなかった」と話す一方で、市は再発防止策として、VR(仮想現実)や最新の機材を取り入れた訓練の実施、安全管理を統括する部隊の創設のほか、屋外看板の設置を許可する際の素材の確認を強化する方針を掲げました。
■殉職した隊員の知人「責任感強く、最後まで本当に彼らしい」
長友さんの高校時代の知人は取材に対し、「責任感が強く、最後の最後まで、やはり消火に向かう姿勢というのは本当に彼らしいなと。『よく頑張ったね』と伝えたい」と話しました。また、去年10月に行われた隊員2人の消防葬には遺族のほか、消防職員など大勢が参列しました。 時には自らの命を危険にさらしながら、日々活動する消防隊員たち。深い悲しみを乗り越え、大阪市消防局のみならず、全国の消防隊員が今回得られた「教訓」を生かし、継承していくことで、同じような悲劇が二度と起きないでほしい、と強く願います。