韓国の検察と警察の合同捜査本部は30日、新興宗教「新天地イエス教証しの幕屋聖殿」(新天地)の総本部などを家宅捜索した。捜査本部は、新天地が2022年の大統領選で、現在の野党「国民の力」から出馬し当選した尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領(65)を支援するため、多数の党員を集団入党させた疑いがあるとみている。聯合ニュースが伝えた。
韓国では、宗教団体が信者に指示して組織的に選挙運動を行うことは公職選挙法で禁じられている。
捜査本部は30日朝から、ソウル郊外の果川市にある総本部や信者の研修施設などを家宅捜索した。公選法違反の疑いのほか、教団幹部が信者から集めた113億ウォン(約12億円)の使途不明金についても、捜査を進めているとみられる。
新天地は1984年に李萬熙(イ・マンヒ)総会長(94)が創設した団体で、韓国各地に教会があり、信者は20万人以上とされる。特異な教義や正体を隠した布教活動、強引な勧誘などから、韓国のキリスト教団体では「異端」とみなされている。
教団側は「組織的な選挙支援はしていない。公権力が宗教の自由を侵害している」と強く反発している。
合同捜査本部は、新天地や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政界の癒着疑惑を調べるため、1月上旬に発足した。【ソウル福岡静哉】
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