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春風亭昇太

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しゅんぷうていしょうた

春風亭昇太とは、日本の落語家・俳優。誰もが知る長寿演芸番組『笑点』の6代目司会者であり、落語芸術協会の6代目会長でもある。

概要

「背広を着た熊さん八っつぁん」と揶揄されていた新作落語に、80年代にまったく新しい風を吹かせて人気を博して新作落語ブームを作り上げた「三遊亭円丈」という落語家がいた。

彼に多大な影響を受けた新作派の落語家を「円丈チルドレン」と呼ぶのだが、その名前を挙げる際に真っ先に出て来る人。

「ストレスの海」「宴会の花道」など、社会人のあるあるネタをナンセンスな落語に落とし込んだ新作落語で人気を博す。師匠の春風亭柳昇もバリバリの新作派であり、ネタの添削をしてくれたこともあったようである。

同じく円丈チルドレンである柳家喬太郎ともども新作落語派としてならし、抜擢真打が出にくい落語芸術協会において席亭の推薦で抜擢真打になり、ひいては芸協の会長にまで上り詰めたという実力派。

前述したように新作落語のサラブレッドのような人だが、ある時期から古典落語にも挑戦するようになる。

これが大師匠方から非常に評判がよく、古典一筋の桂歌丸は「新作をやるから古典落語に深みが生まれる」、新作ブームの旗手である三遊亭円丈は「新作で鍛えた人物解釈のおかげで古典の面白味が増す、むしろ古典こそ聞くべきである」と絶賛している。

笑点のせいで威厳のないイメージがあるかもしれないが、このように知名度・実力・立場・年齢すべてにおいてこれからの江戸落語界の一翼を担う結構偉いお人である。

ただしゆっくり堂々とした語り口の円丈、独特の間延びした口調に愛嬌があった柳昇などと異なり、早口かつよく噛むのでリズムが結構独特。そのため好き嫌いが割と分かれるといわれている。

ドラマ『下町ロケット』、NHK大河ドラマおんな城主直虎』などに出演するなど、俳優としても活動している。

前者では東国原英夫とペアになった。後者ではテレビ番組における飄々としたイメージを覆し、むっつりとした顔でほとんどしゃべらない今川義元役の怪演が大きな話題を呼んだ。(そして笑点ではセリフが殆どないまま退場したことをイジられた)

笑点メンバー

もともとは「若手大喜利」の司会者。

1998年7月26日の若手大喜利では司会者であるにもかかわらず、独断で自身が座布団運びの代理を行った。

笑点」40周年スペシャル回のラストで登場。5代目円楽が体調不良のため勇退し、5代目円楽が休演中に司会代行を務めてきた桂歌丸が正式に司会に就任した。

2004年末に加入した林家たい平は昇太が司会を務めた「若手大喜利」で、昇太は、病気のため休演(2006年5月に、復帰することのないまま卒業)することとなった師匠・林家こん平の空けた席を埋めなくてはいけないというプレッシャーのあまり、空回りしてなかなか笑いを取れなかったたい平を新メンバーにするべく、他の参加者がいくら笑いを取っても、座布団を没収させるという配慮をした末に、たい平が優勝し、メンバーに昇格する運びになったが、昇太の方は、長年「若手大喜利」の司会をしているのに、本家「笑点」の大喜利メンバーになっていないのはかわいそうだという周囲の判断で、「若手大喜利」といった予選をすることなく、自動的に、2006年5月21日に回答者にデビューした。

ちなみにたい平は加入により息子の林家いっ平(現在の三平)を笑点メンバーに加入させたい海老名香葉子からパワハラを受けるようになったという都市伝説(実話)もある。つまり、なにかあったのは昇太ではなくたい平なのである

同日より代役から、正式メンバーに昇格したたい平は、昇太のメンバー昇格は、昇太本人よりも、自分の方が嬉しかったと自身の著書・『笑点絵日記』で記している。座る位置は6人のうち左から4人目(4枠)(4代目司会者の5代目圓楽や5代目司会者の桂歌丸も長年この席に座って大喜利メンバーから司会に昇格した。)、着物は銀鼠色。これに合わせて、のちに若手大喜利でも着物の色が銀鼠色に統一された。

大喜利冒頭の挨拶では近況にまつわる自虐的なことを言って「それじゃダメじゃん」で締めるのがお約束。なおこの文句は「個性の伸長」を促すという観点から、平成30年度から小学校の道徳の教科書に採用された。

回答者としては落ち着きのない「がらっぱちの八五郎」キャラであり、特に入りたての頃は、大喜利に答えることに慣れてなかったせいか、よく歌丸に「なるほど、が来ないわけだ」と呆れられている。落語家としては非常に滑舌が悪いこともあって、答えをトチっては自ら座布団を返上することも。

一方、お城巡りが趣味であることから歴史(日本史風俗・文化史)ネタに造詣が深く、歌丸をうならせる回答をすることもある。

いわゆる「ブラック団」の団員であった。罵倒相手としては主に、笑点新旧司会者繋がり&落語芸術協会の幹部繋がりで「死亡VS独身」で5代目司会者の桂歌丸、現メンバーの中では比較的新人同士であり、「独身VS恐妻家」で林家たい平富士山と隣県繋がり&落語芸術協会の幹部繋がりで三遊亭小遊三がいる。

トイレの神様ネタで歌丸に「私は大喜利の神様だ。私以外の座布団を全部取りなさい」と命令した伝説も持つ(歌丸は「山田くん、昇太さんの命令だ。昇太を除いて全部取ってください!」とその通りにしたが、翌週、1問目で一気に5枚も取られた)。

いじられる主なネタは、「チビ」「独身」「滑舌が悪い」。

若手大喜利時代はもとより、本家笑点大喜利の回答者だったころでもさんざんネタにされていた。

回答者時代は、実は彼だけ「歌丸ジェノサイド」のトリガーとなった事が一度もない。

一方で座布団が多い時にジェノサイドに巻き込まれる事が多く、ジェノサイドによる座布団総没収枚数は2位以下に大差をつけてぶっちぎりの一位となっている。(2位はトリガー回数No.1の三遊亭楽太郎である)

両隣(特に紫の方)の巻き添えになったり、司会の機嫌で理不尽に座布団を取られる不憫なキャラであり、「なんで!?なんで!?」というガヤなどでうまくなじんでいった。

一方で頻度こそ少ないが、円楽と同じように歌丸を罵倒する事もあり、歌丸「お前そろそろ帰ったら?」昇太「お前そろそろ死んだら?」と罵倒した結果、歌丸を怒らせてしまい、座布団を取られることは無かったものの最終的に「来週からこの番組から昇太は消えてなくなります」と返された。(もちろんネタである。)

座布団10枚達成は4回あるが、そのいずれもがネタ商品であり、ロケ商品は1つもない(さらに言えば、他メンバーのロケに同行したこともない)。

ちなみに長らく独身がいじられ・自虐ネタだが、実際結婚するまでにはそんなに結婚願望はなかったらしい。

他のメンバーの家族は6代目円楽以外揃いも揃ってかかぁ天下の為、余暇を城巡りなど趣味に費やし、独身貴族を満喫している彼にとってはあまり結婚が幸せだとは思えないらしい。

また噺家の妻というある意味特殊な世界に飛び込む覚悟のある女性となかなか巡り会えなかったのも長いこと独身だった理由らしい。

稀に男色の類を疑われる事も有るが本人は普通に異性愛者である。ただしいい年こいて女子大生や女子高生にラブコールを送ったりする

また独り者ネタでは「女性に見向きもされない」主旨のネタで弄られる事も有るが実際は何名か女性の方から求婚をされたケースもあり本人はモテない所謂「毒男」の類でもない。

笑点メンバー加入当初は「チビ」と共に過激なキレ芸を見せていたが、その結果林家木久扇に長女・佐久子を勧められてしまい慌てることになった。

その後は「独身」に対してはそれほど過剰反応を見せなくなった。

6代目司会者へ

5代目の司会者であった桂歌丸が高齢な上体調に不安がある事から50周年を機に番組を勇退し、その後任として2016年5月29日をもって6代目の司会者に就任することになった。(選出理由はスタッフ曰く消去法。)

なお、先代の歌丸同様メンバーにおける三遊亭・林家の同門ではない司会者である(細かいところを言えばメンバーでも小遊三と好楽・6代目円楽における三遊亭、木久扇と二代目三平・たい平における林家、歌丸と宮治における桂は異なる派閥にある。)。

司会者としては、若手大喜利の司会だった頃からキレ芸が持ちネタであり、散々いじられた挙句「不愉快だ!」と言って次の問題に行く(またはお開きにする)が定番。

円楽がフライデーされた後の回では「挨拶の前に何の説明もなく全没収」をし、さらに小遊三・好楽・たい平の3人にあいさつで散々いじられたことで制裁に代えて丸く収めるなど、笑えない不祥事に対してもその原因を突かずにうまく対応する度量を持つ。

出題傾向として「歌のフレーズに対して一言」「ぴったり五文字」など歴代の司会者がやらなかった古典落語と新作落語の要素を織り交ぜた問題を多く出す。

対抗大喜利など特殊な形式の大喜利では冒頭の挨拶を「0問目」と捉え、「川柳・都都逸を交えた挨拶」とすることも。

一方で問題中の配役を無視した回答や、「良い答え」とはまた違うであろう「良い感じの答え」という謎の評価を下す、言い方に感情が籠っていない回答を容赦なくダメ出すといった演出家気質な面も。

2017年8月13日分の回では阿波踊りをメンバー全員で行なった結果、歌丸勇退以来の全員の座布団全没収を敢行し、ドタバタの末に徳島県での収録に幕を降ろした。ちなみにこの放送のちょうど11年前の8月13日の放送の回でも全員の座布団全没収で幕を下ろしている。これが歌丸ジェノサイドにちなんだ『昇太ジェノサイド』初披露となった。

メンバー全員で家族を形成しているという考えから回答者の入れ替えを抑えた5代目圓楽や、その考えを受け継ぎ自身の司会在任期間を一貫して同じメンバーで通した歌丸に対し、三平降板に伴う宮治の加入、宮治とほぼ入れ替わりに6代目円楽が病気療養により休演し、その後に逝去。それを受けて年明けから一之輔が加入。

2024年には最古参メンバーである林家木久扇がついに勇退、それを受けて晴の輔が加入するなど、世代交代とでも言うべきか四半世紀ぶりに活発なメンバー入れ替えを経験している。

その他

女装が似合う、というか、長髪のカツラを被ると光浦靖子ハリセンボン春菜にそっくり

城巡りの他にも趣味を持ち、「世田谷の豪邸」と言われる自宅にはレトロな家電製品(年季が入ったステレオ等)を置いていたり、旧車を複数所有していたりと古風なところもある。また料理も趣味にしておりその腕はプロ級でお裾分けで頂いた食材を自分一人では食べきれず廃棄したりするのが嫌な為ちょくちょく家に来た客などに振る舞っているとの事。

おんな城主直虎』に今川義元役で出演したときには、息子の今川氏真を演じたのが美男歌舞伎役者の尾上松也だったため、まわりに「おまえにあんな美男の息子ができるか」と冷やかされたとか……。

役作りのために大好きな共演者との休憩中の雑談を断ち、その甲斐あってか「眼光だけで人を殺せそう」なほど威圧感ある今川義元を演じきって見せた。ただろくに歓談する暇なくクランクアップを迎えたため、そこだけは悔やんでいた。

そして遂に・・・

2019年6月30日、「歌丸1周忌スペシャル」笑点のラストにて、「緊急重大発表」と題してある事を発表。その内容とは・・・。

「私事なんですが、春風亭昇太、59歳、ついに、ついに、結婚することになりました、還暦前になんとかなりました!」

そう、これまでずっと独身貴族を貫いてきた彼が、まさかの、である。

昇太の結婚により、現メンバーは全員妻帯者となった。

59歳の春風亭昇太が結婚発表、40歳の一般女性と

ちなみにお相手は元タカラジェンヌの下薗利依さんであることが分かった他、笑点メンバー以外には結婚を内密にしていたため、知らされていなかった弟子一同は各々のSNSにて驚きのコメントを出した他一門弟子のグループLINEがパニック状態になるという珍騒動も起きた。

ちなみに結婚後の大喜利では・・・

各メンバーが新婚についてヨイショしたり、特にたい平が昇太の妻を熱演したりというネタが出てきて、座布団をあげることもしばしば。なお、昇太本人はたい平による妻のモノマネに対して「そんな感じじゃない」と言っていた。

しかし、新婚から冷めて、6代目円楽まで亡くなった2022年10月現在では離婚ネタも度々たい平の口から出るようになっている。

そして・・・

2022年9月30日に、常々大喜利中に「司会を交代させろ」と言っていて、同年2月6日放送分より、脳梗塞で入院し長期休演し、一時は回復して高座復帰したものの、肺がんが悪化して再び入院した6代目三遊亭円楽が満72歳で逝去し、このことを受けて、「私も円楽師匠の復帰を信じていたので驚きました」と、故人をしのんだ。

ちなみに同年8月28日の24時間テレビにも6代目円楽は出演予定だったが、前日の27日に軽度の肺炎で入院することになり、出演できなかった。当日、昇太の提案で女優の菅野美穂を6代目円楽の代わりに回答席に座らせた上に、大サービスで彼女には座布団をたくさんあげて、最終的に8枚まで積み上がった

そして6代目円楽死去後、10月9日の笑点6代目円楽追悼回では大喜利の2問目ではたい平がトリの回答を務めたのだが、 6代目円楽へのこれまでの感謝と共に北の国からの物まねを昇太にやらせたが、あまりにも上手くなかったため、途中で歌を打ち切り、最後の罵倒ネタとして、「円楽っち~!帰ってきて~!下手くそすぎる~っ!!」と思いのたけを込めた形で〆た。その際は昇太の計らいにより、生前、6代目円楽の物まねが上手かったとの理由で、空席に座布団が3枚積まれたところに7枚あげて、座布団10枚を達成させる一幕があったのち、番組の最後に、「これからもずっとね、番組の方、見守ってくれると思います。円楽さん本当にお疲れ様でした。ありがとうございました‼︎」と、感謝の言葉を述べて〆た。

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