投資の神様ウォーレン・バフェット、CEOとしての最後のインタビューで「負債は人生を破滅させる」とアドバイス

Theron Mohamed原文翻訳:仲田文子、編集:井上俊彦

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ウォーレン・バフェット。
ウォーレン・バフェット。
Nati Harnik/AP
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  • ウォーレン・バフェットは、バークシャー・ハサウェイのCEOとして最後に出演したテレビのインタビューで、負債の危険性について警告した。
  • また、子育て、失敗との向き合い方、職業選択、そして生涯を通した学びについてもアドバイスを送った。
  • バフェットの父親は、彼が素行の悪いことをしてもいつも寛大で、「お前ならもっとよくできるとわかっている」と諭したという。

ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)は、2025年5月に行われたインタビューで、個人の負債がもたらす危険性について警告した。このインタビューは、2026年1月13日に放送された。

95歳を迎えた著名投資家のバフェットは、CNBCで放送された2時間にわたる特別番組『ウォーレン・バフェット:人生と遺産(Warren Buffett: A Life and Legacy)』の中で、子育て、失敗からの立ち直り、職業選択、そして充実した人生を送るための普遍的なアドバイスについて語った。

投資の神様ウォーレン・バフェットが長期保有している銘柄トップ10 | Business Insider Japan

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多くの人々はクレジットカードの負債を積み上げ、「収入以上の支出」をしたがるが、それは破滅への道だとバフェットは語り、「残りの人生を借金漬けで過ごすことになる。一体なぜ、わざわざそんな苦境に身を置きたいと思うのか」と、疑問を呈した。

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自らの力でビリオネアとなったバフェットは、金銭の心配をしていない人の方が、そうでない人よりも「かなり幸福である傾向がある」と語った。さらに、「資産管理には魔法のようなものは何もない。少し考え、少し自制心を持てばよいだけだ」と説いた。

バフェットは、十代の若者や大学生が「あまり強い自制心を持っていない」ことは認めつつ、彼らに与えるアドバイスも同じだとした。それは、「負債を抱えるな」という一点だ。

「ある一線を超えて深い穴に落ちてしまえば、そこから抜け出すのは困難だ。とはいえ不可能ではないし、やり遂げた人には敬意を表するが、もっと楽な道を選ぶべきだ」

例外として挙げられるのは住宅ローンだが、それであっても「注意が必要だ」とバフェットは述べた。

自らが良い親であれ

バフェットの父、ハワード・バフェット・シニア( Howard Buffett Sr.)はネブラスカ州オマハの証券仲買人であり、共和党の下院議員を4期務めた人物だ。

「私が素行の悪いことをしても、父はいつも非常に寛大で、『お前ならもっとよくできるとわかっている』と言うだけだった」

その言葉は「本当に力強いものだった」と、バフェットは振り返った。父の指摘は正しく、若き日のバフェット自身もそれを自覚していたという。彼は「長い間、バカなことばかりしていた」が、「誰かが自分を信じてくれている、というのはありがたいことだった」と述べた。

伝説的投資家として50年以上にわたり率いてきたバークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)のCEOを先日退任したバフェットは、自身の3人の子どもたちを褒め称えた。彼の膨大な資産のほぼすべてを慈善目的に分配する役割が、彼らに託されている。

「良い子どもを持ちたいのであれば、自らが良い親であることだ。親自身が不適切な行動をしているのに、子どもに悪いことをするなと説教しても意味はない。彼らはただ、ティーンエイジャーらしく振る舞っているだけなのだから」

彼の3人の子どもたち――スーザン、ハワード・ジュニア、ピーター――は、成長過程で「偽善を目にする必要がなかった」という。自分と妻が、子どもたちに教えた価値観を自ら体現してきたからだ。

「私たち夫婦が、ものすごい金持ちであるかのように振る舞う姿を、子どもたちが目にすることは一度もなかった。もっとも、ニューヨークへ飛び、さまざまなことをして大いに楽しんだりする様子は見ていたはずだが」

3人の子どもたちは、バフェットの仕事への熱意や投資成績に対する誇りを目にすることはあっても、「『ほら、私は金を持っているがお前は持っていないだろう』と他人をあざ笑うためだけに金に執着する姿」を見ることはなかった。

またバフェットは、子どもたちが「ずいぶんと突飛なこともしたが、もちろん私自身もそうだった」と振り返った。そのうえで、過去は変えられず、「誰も気にしていない」のだから、自分自身に対して「寛大」であるべきで、過去の過ちにとらわれるべきではないと語った。

その代わりに、これからの行動をどう改善するかに意識を向けるべきだとし、年齢とともに賢くなるのだから、「人生の後半は前半よりも良くなるべきだ」というのが彼の持論だ。

好きな仕事には給与以上の価値がある

仕事があまりに楽しく「タップダンスをしながら出勤する」とジョークを飛ばしたこともあるバフェットは、好きなことを仕事にすべきだという持論を改めて強調した。

「たとえ働く必要がないとしても選ぶような仕事を探すべきだ」と彼は語り、そのような仕事において、「給与を受け取ることは、自分がしていることのおまけのようなもの」と指摘した。

また、熱心な読書家として知られるバフェットは、「本から多くのことを学ぶことはできる」としつつも、現実世界での経験も同様に重要だと指摘した。

「3、4歳で本を読んだり、読み聞かせてもらったりしても、それで心が打ち砕かれるような思いをすることはない。同様に、何かを成し遂げることで得られる『スリル』や『高揚感』も、実際にやってみるまでは決して体験できない」

バフェットは自らの人生を振り返り、アメリカに生まれ、90代まで生き、概ね健康を保ち、「実にさまざまな興味深い経験」ができたことは幸運だったと語った。

「つまり、宝くじに当たったようなものだ」と彼は結んだ。

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