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Case study

書店×テレビ局で新カルチャー創出!
50席限定の熱狂空間から"未知なる視点"の輪を広げる

テレビ東京

この事例の担当者

※所属・役職は取材時点の情報

  • 古東風太郎の写真

    古東風太郎

    テレビ東京
    IP事業局 イベント事業部

    「テレ東と」プロジェクト幹事。過去に「家、ついて行ってイイですか?」の演出などを担当。現在はIP事業局のビジネスコンテンツ「田村淳のTaMaRiB

パートナー企業・自治体ご担当者さま

  • 伊藤英里の写真

    伊藤英里

    カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
    エクスペリエンス・デザイン事業本部
    イベント・ソリューションチーム企画

    カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 エクスペリエンス・デザイン事業本部 イベント・ソリューションチーム企画(以下、CCC)。 商業施設や自

目次

  • CCCが「テレ東と」のサイトから問い合わせて新規IPの創出に関して両社で協議開始。
  • テレビ東京とCCC双方のアセットを組み合わせた蔦屋書店でのイベント企画に発展。
  • 約8〜9カ月の検討を経て書店を会場に「本」をテーマにした配信付きトークイベントが実現。

  • 六本木 蔦屋書店にて新規イベント事業「沼ぶか!BLACK BOOK LOVE倶楽部」を開催。
  • テレビ東京プロデューサー×蔦屋書店の人文コンシェルジュという異色の組み合わせで登壇。
  • 田村淳や関暁夫など熱量の高いゲストを起用し、「終活」「防災」「不穏」「上京女子たちの労働・暮らし」など未知の視点を提供する深いテーマで展開。

  • リリース直後からチケットが即完売した演目も。
  • 初回開催にもかかわらず、協賛が決定。
  • 継続的なカルチャーIPとして育てられる可能性を秘めたイベントフォーマットを実現。

経緯

電車広告がきっかけで「ゼロイチから何ができるか」を相談

古東:

「テレ東と」の問い合わせフォームに応募いただいたことが始まりです。「新IPを創出したい」と、大きなテーマが書いてあり、想いの強さが伝わってきました。通常は「既存のIPを活用してグッズを作りたい」「プロモーション施策を打ってほしい」といった依頼が多いので、珍しい相談内容で。「テレ東と」としても、面白いことが模索できそうで、ありがたい内容でした。

伊藤:

私たちは、TSUTAYAや蔦屋書店といったリアルな空間で、お客さまにライフスタイルの提案や体験価値をお届けしています。私が所属する「エクスペリエンス・デザイン事業本部」は、CCCグループのアセットを最大限に活用し、企業や自治体の「にぎわいづくり」を提案し、顧客体験価値の創出を支援する部署です。その中で、私のチームは自主興行イベントを作り、パッケージ化して商業施設や地方自治体に展開していく事業を進めています。

応募のきっかけは、当社の部長が、電車の広告で「テレ東と」を見かけたことでした。テレ東さんの独自IPや、企画力・編集力を活かした事例をホームページで拝見して、ゼロイチから何ができるかを相談しました。

私たちが抱えていた課題は、リアル空間で生まれている価値や熱量が、来店者以外には届きにくいことです。書店やイベントの現場には「この一冊が面白い」「この会話が刺さる」という瞬間があるのに、外まで広がりきらない。また、独自のIPがないため、チームとしての発信に足りなさを感じていたんです。

古東:

最初の打ち合わせでは、あらゆる可能性を探るため、テレビ東京コミュニケーションズやBSテレビ東京にも声をかけていろいろなセクションに集まってもらったんです。様々な角度から案出しが行われた中、今回はイベント事業部にいる私を担当に、新トークイベントIP「沼ぶか!BLACK BOOK LOVE倶楽部」の六本木 蔦屋書店での開催が決まりました。

伊藤:

もともと、BSテレビ東京の番組「あの本、読みました?」を六本木 蔦屋書店で収録していたことと、テレ東さんの本社が六本木ということもあって。蔦屋書店らしさと六本木らしさが出せる場所として会場を選びました。

取り組み

書店×テレビ局のコラボが生んだ、"視点に沼る"トークイベント

古東:

トークイベント「沼ぶか!BLACK BOOK LOVE倶楽部」は、ディープな視点を持つゲストたちが集結して、彼ら・彼女らのブラックボックスな頭の中を解き明かす書籍「BLACK BOOK」を開きながら深掘りトークをします。会場は限定50席のプレミアムかつクローズドな空間で、オンライン配信もあります。

ゲストは関暁夫さんや田村淳さん、そしてテレ東のプロデューサーである、大森時生と祖父江里奈です。テレ東社員の回には、漫画家の鳥トマトさんや小説家の小川哲さんなど、話題の作家も登場します。それぞれ蔦屋書店のコンシェルジュとの対談コーナーもあってここでしか見られない内容が充実!書店×テレビ局ならではのディープなトークイベントです。

伊藤:

打ち合わせを重ね、テレ東さんのプロデューサーと、蔦屋書店のコンシェルジュの掛け合わせができればという話が出てきました。コンシェルジュは専門性や幅広い知見を活かし唯一無二のライフスタイル提案を行うプロフェッショナルです。コンシェルジュ自身が頭の中をさらけ出す企画でもあるので、わたし自身もすごく楽しみにしていますね。

古東:

著名な方たちの頭の中って、ブラックボックスみたいだなと思っていて。その興味深い思考回路に大きな影響を与えた本を選書していただき、黒い背表紙をかけて「あの本は何だろう」と楽しみにしながらトークを聞いていく。「登壇者の頭の中=ブラックボックスを解き明かす本」という意味も込めて、この名前にしました。

伊藤:

見どころは、本を通じて"人の価値観や思考の原点"に触れられる点です。影響を受けた一冊を語ると、何にその人が違和感を覚え、救われてきたのかが自然と立ち上がってきます。それを「BLACK BOOK」という形で可視化することで、来場者自身も「自分は何が好きなんだろう」「なぜこの本が気になるんだろう」と考えるきっかけが生まれます。

古東:

ゲスト全員に「熱を持って話せること」を聞いたら、終活・防災・不穏・労働と、想像以上に深いテーマが飛び出してきたんです。重くなりがちなテーマであっても、六本木 蔦屋書店で語ることでスタイリッシュなエンターテインメントに昇華されるのではと期待しています。

たとえば、「防災」を関暁夫さんが語ると、めちゃくちゃ熱く、面白い。田村淳さんは、「全葬連フューネラルアンバサダー」として全国で講演会をされていて、そのお話が本当に素晴らしくてお声がけさせていただきました。今回はイベントに沿って「心のこりの無い人生のために」をテーマに、亡きお母さまとの思い出が詰まった一冊を手にしながら語ってくださいます。

大森の「不穏」の回は、司会の私すら当日まで内容がわからない。本当に不穏です(笑)。まさか今をときめく直木賞作家の小川哲さんをステージへ誘ってくれるなんて想像していなかったので、本当に楽しみです。祖父江と鳥トマトさんの回は、打ち合わせの時点で私が置き去りを食らうくらい盛り上がっちゃって。クローズドな空間で実施されるイベントだからこそ、地上波では語られないリアルな話も飛び出しまくるかもしれません。

反響・効果

リリース直後に即完売の回も!企画への共感と期待を集める

古東:

リリースして間も無く、演目によってはリリース直後に即完売しています。今回、熱量のあるコアなファンから支持されるゲストをキャスティングできました。「50人」という限られた空間で、登壇者さんとお客さんの距離が信じられないくらいに近く、他では聞けないトークも飛び出すはず。かなり貴重な機会になると思います。

また、初回のイベントにもかかわらず、企画の内容やテーマに共感した協賛がついてくれています。たとえば「テラアクソン」さんは田村淳さんの着想をもとに「墓じまいAI」を開発中で、終活関連の取り組みを応援したいと協賛してくださいました。田村淳さん回にはテラアクソンCEOの安田鉄平さんとの対談パートがあるのですが、AIを開発する過程で日本人の死生観について改めて考えたお話がとても興味深くて。企画と企業のメッセージが重なる、すごくいい形です。

伊藤:

テレ東さんが"人そのものをIPとして捉えている"ことが印象的でした。プロデューサーやクリエイター一人ひとりの視点や偏愛を、きちんとコンテンツとして成立させる力がある。その結果、「テレ東のプロデューサー × 蔦屋書店のコンシェルジュ」という組み合わせが、単なる異業種コラボレーションではなく、新しい視点に出会う体験として成立しました。

古東さんとやりとりする中で、実験的な企画についてもいろいろ話を聞いていました。既存のものをプロモーションする機会でもいいと思うんですけど、もっとその手前の「こういうものを開発してみたいけど、どうしよう」というアイデア出しの段階から相談できるのが、テレ東さんの魅力だと感じています。完成された答えを持ち込むよりも、「問い」や「実験」を共有することで、挑戦のプロセスも含めて価値あるコンテンツに昇華できます。そういうことができるパートナーは貴重です。

『沼ぶか!BLACK BOOK LOVE倶楽部』スペシャルトークライブ

テレ東と だからできること

“人のチカラ”で見たことのないイベントを生み出し、強力なIPへ育てる

古東:

現場で番組を制作していた頃、日々取材をする中で「何を言うかじゃなくて、誰が言うかが大切なんだなぁ」と常々感じていました。「本」もそうだと個人的に感じています。内容もさることながら「誰が書いたか」と「誰に勧められたか」も、一つの読書体験を構築する重要な要素だと感じていて。信頼する人から本を勧められる体験って、読書習慣につながるんですよね。このイベントをきっかけに「あの人が薦めていた本、読んでみよう」と思ってもらえたら、それが書店への来店にもつながっていく。そういう循環を作れたらいいですね。

改めて、異なる知見やアセットの掛け算から面白い企画が生まれると感じました。テレ東は、池の水を抜いたり、初めて会った人の家について行ったり……一般的にタブーとされることさえも"企画"に変えられる会社だと思っています。終活や防災という重厚そうなテーマを今回のような形で発信できるのも、テレ東に根付いた文化が起因しているかもしれません。

与えられた課題やテーマに、ゲストをはじめとする関係者の想いの重なる部分をパズルのように合わせていくと、見たことのないイベントが生まれる。まさに他社さまと実施する新規事業の醍醐味です。続けて開催し、魅力的なIPに育てていきたいですね。

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