かすみ荘について その3
その1とその2
退去。当日の私は朝早く、誰にも見送られることなくかすみ荘を後にした。3月の終わり、社会人を控えた最後の2ヶ月は100%濃縮のオレンジジュースみたいに爽やかで濃厚だった。短い間だったけど新しい人に沢山出会って、雑多で温かい「京都」を味わえた時間だった。
私の部屋から見えた孔雀はとうとう羽根を開くことはなかった。
退去してもまだ私はオープンチャットに入っている。毎日動いているし、しょっちゅうパーティーをしているみたいだ。
あの後かすみ荘は増えて、南かすみ荘、西かすみ荘、最近は北かすみ荘もできたらしい。
そして私がいた元祖かすみ荘は建物の取り壊しが決まり、なくなってしまった。
退去の1ヶ月くらい前にリビングで夜ご飯を食べていると、遊びに来ていた女の子が「牛の陰茎を食べたい。」と言った。購入、調理、処理が大変だったみたいだけど、夏初めごろ企画は実現し「激闘おちんぽカレー編」でかすみ荘は大盛況だったみたい。私は東京に就職していて食べに行くことは叶わなかった。
牛のちんちん試作品です pic.twitter.com/np6OqUolxe
— 京都シェアハウス かすみ荘 (@kyoto_share) May 27, 2024
私は新しいかすみ荘達がどこにあるかを知らない。でも繋がりがある限りまたどこかで関わるんだろうと思っている。エゴかもだけど。
私と同じタイミングで東京で就職した管理人とはこの前久しぶりに飲んだ。管理が大変だとぼやく割には次々と拠点を増やしていて、まだまだやりたい事があるんだなと思ったりした。大事な居場所なんだろう。
今度東京で出会った王子様と同棲している芦田愛菜にも会いに行こうと思う。
人の縁はやおら形をなしていく。
だから人生は面白い。
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