「ベネズエラのようになってもいいのか」トランプ氏の警告・為替の緊急事態にも…イラン、報復を誓う(1)
デモは小康状態にあるが、崖っぷちに追い込まれたイランの危機は日増しに深刻さを増している。破綻した経済はさらなる泥沼に陥り、米国は今にも攻め込んでくるような勢いだ。イランはそれでも「引き金に指をかけている」とし、対米強硬闘争の路線を曲げていない。中東で全面戦争が発生する可能性があるという意味だ。 ◇米国、報復攻撃に備え…イラン打撃は既定路線か 28日(現地時間)、英BBCなどによると、米国のイラン打撃は事実上、秒読み段階に入った。26日、空母「エイブラハム・リンカーン」と駆逐艦3隻の中東配備が公式に確認された。この他にも、各種兵力がイラン近海に集結した状況が捉えられている。BBCは「米F-15戦闘機や空中給油機などが中東に到着した」とし、「ドローンやP-8ポセイドン哨戒機がイラン領空付近で活動する様子も、航空機追跡サイトに現れた」と伝えた。 25日に撮影されたカタールのアル・ウデイド空軍基地の衛星写真では、米国が新たな構造物を外郭に設置し、防空網を増強していた。BBCは「イラン近海に到着した米輸送機の一部が、追加の防空システムを搭載している」と推定した。昨年6月、米軍が「ミッドナイト・ハンマー」という作戦名を掲げてイラン内の核施設を空爆すると、イランはアル・ウデイド基地を狙ったミサイル攻撃で報復した。今回のアル・ウデイド基地の施設強化が、イランが今後行うであろう報復に備えたものではないかという解釈が出ているのはこのためだ。 これはすなわち、米国のイラン打撃が既定路線として目前に迫っていることを意味する。イラン当局が、米国の攻撃があった場合にはミサイル報復を行うとの警告を続けているからだ。船舶・航空機追跡の専門家であるステファン・ワトキンス氏は「昨年のミッドナイト・ハンマー作戦当時に米軍が動員したRC-135、E-11A、E-3Gなどの早期警戒および偵察資産が、続々と中東に到着している」とし、「打撃がそう遠くないことを示唆している可能性がある」とBBCに語った。英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)のマシュー・サヴィル軍事科学ディレクターは「現在の戦力態勢から見て、米国は最も深く埋設された施設を除き、イラン内のほぼすべての目標を打撃できる」と見通した。