自民単独過半数の勢い 衆議院選挙の序盤情勢、中道は議席減の可能性
日本経済新聞社は2月8日投開票の衆院選について調査し、序盤情勢を探った。公示直後の段階では自民党が選挙前の198議席から伸ばし、定数465の過半数にあたる233議席を上回る勢いだ。立憲民主党と公明党が結成した「中道改革連合」は公示前の167議席から減らす可能性がある。
全国で27、28両日に電話とインターネットで調査した上で、取材を加味して情勢を分析した。結成したばかりの中道の名称が浸透していな...
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(更新)- 諸富徹京都大学公共政策大学院 教授分析・考察
中道が打ち出した「恒久的な食料品消費税ゼロ」の選挙公約が、有権者に響いていないのではないか。もちろん、他党が同様の政策を打ち出したことで、独自色が消し去られた側面もあるが、減税にともなう様々な副作用や税収ロスの手当て、それを実行した場合の市場の反応への対処など諸課題に対して十分納得のいく回答を与えることが出来ていないように見える。この記事の背景要因について詳細を知りたいところだが、もしそうなら、中道に追随する形で打ち出した2年間だけの消費減税を、高市首相はあまり強く打ち出す必要はないのではないか。むしろ、給付付き税額控除の導入をしっかり訴える方がよいように思える。
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(更新) - 越直美三浦法律事務所 弁護士/OnBoard CEO分析・考察
自民の議席予想に勢いがある理由としては、以下が考えられる。 ①高市内閣支持率と自民支持率には差があったが、保守層回帰とともに、無党派も取り込んでいる。 ②立憲、公明とも昨年参院選で票を落としており、新党結成前は立憲は半減するのではとの見方もあった。両党とも24年衆院選からベースの票が下がっており、新党結成しなければ、小選挙区でより厳しい結果となっただろう。中道結成によりどこまで食い止められるか。 ③小選挙区ごとに見ていくと、東京などで国民が中道現職の選挙区に候補を擁立していることも、影響しているか。
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(更新) - 境家史郎東京大学大学院法学政治学研究科 教授分析・考察
昨今のメディアの情勢報道は大きく外れることがあるうえに、今回の選挙は新要素が多すぎるので、いつも以上に結果の予測が難しそうである。しかもこうした情勢報道がなされると、それをふまえて、各陣営の選挙活動方針が変わったりすることもあり、報道自体が結果に間接的に影響してしまう可能性がある(そう考えると、序盤情勢報道が現状を正しく捉えているかは、事後的にほぼ検証不能である)。 ただ、さはさりながら、自民有利、中道苦戦という報道は筆者の肌感覚にはあっている。(下がり気味とはいえ)なお支持率の高い高市政権が交代に追い込まれるような事態は起こりにくい、と考えるのが常識的であろう。
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(更新) - 山本健太郎國學院大學法学部 教授ひとこと解説
消費減税などで各党の主張が似通った結果、「高市政権継続か否か」という首相の争点設定が有効に機能しているとは考えられそう。参院選と異なり、政権選択選挙である衆院選では、政権の担い手として相対的にどこ(誰)を選ぶかが重要な判断材料の一つとなる。野党側は、個別の政策争点を浮き彫りにして優位性をアピールすることができるかが今後のキーポイントになろう。
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(更新) - 上野泰也マーケットコンシェルジュ代表ひとこと解説
衆院選の行方は金融市場でも関心が高い。他社の情勢調査でも、共同通信が「自民党は日本維新の会と合わせて定数465の過半数(233)の勢い。さらに支持が広がれば単独過半数もうかがう」、読売新聞が「自民党は小選挙区選、比例選とも優勢に戦いを進め、単独で過半数(233)をうかがう勢いだ」としており、日本経済新聞による調査と同様の結果。このまま情勢に大きな変化がなければ、今回の衆院選を経て高市早苗首相は政治的求心力を増した上で、内外の政策課題に対処していくことになる。もっとも、自民優勢と報じられると「逆ばね」が働き、情勢が逆方向に動くことも考えられる。また、消費税減税問題がどう決着するかは見通しにくい。
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(更新) - 植木安弘上智大学名誉教授ひとこと解説
自民党が優勢な背景に、経済成長と安定政権への期待とともに、中道改革連合が政策的に政権与党に近くなっており、アピール力が弱くなっていることがあるように思われる。もちろん結果を見ないと分からないが、立憲と公明は新党の創設よりも選挙協力の方が選挙民には分かりやすかったかも知れない。
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