(CNN) 米ミネソタ州ミネアポリスで先週末にアレックス・プレッティさんが射殺された事件で、捜査官2人が発砲していたことが分かった。CNNは国土安全保障省(DHS)から議会へ提出された初期報告の内容を確認した。
この報告書は、プレッティさんの射殺を巡る税関・国境警備局(CBP)の初期調査から作成された。隊員らが地面でプレッティさんともみ合う中、捜査官の1人が「銃を持っているぞ」と何度も叫び、その後に捜査官2人が発砲したとされる。
報告書は「CBPの職員はプレッティさんの身柄を拘束しようと試みた。プレッティさんはこれに抵抗し、もみ合いになった」と説明。「もみ合いの最中、(国境警備隊の隊員)1人が『銃を持っているぞ』と何度も叫んだ」と指摘した。
報告書は続けて「約5秒後、(国境警備の隊員)1人がCBP支給のグロック19を発砲し、さらに別の1人(税関・国境警備局の隊員)もCBP支給のグロック47をプレッティさんに向けて発砲した」と述べている。
報告書では、2人が発射した銃弾がプレッティさんに命中したかどうかを明記していない。
この銃撃を巡っては、もみ合いの際、プレッティさんの持っていた銃を捜査官が発砲したのではないかとの疑念が広がっていた。もみ合いから殺害に至るまでの様子は、居合わせた人が複数の角度から撮影した。
しかし報告書によれば、捜査官らは所属機関から支給された自ら銃を発砲したという。CNNが入手可能な映像を分析したところ、銃撃が起きる前に、捜査官の1人がプレッティさんの腰から銃を取り上げているように見える場面も確認された。
この報告書は、CBP職員の犯罪行為の可能性を調べる職務責任局(OPR)が主導した内部調査によるもの。DHS傘下の国土安全保障捜査局やミネソタ州当局などによる複数の捜査が進行中だが、報告書が作成されたのはこれが初めてとなる。
報告書では、CBPの職員は「プレッティさんの衣服を切り、傷口にチェストシール(胸部の開放性外傷を緊急閉塞するためのシール)を貼って応急処置を施した」と指摘している。
報告書によれば、発砲に至る前、国境警備隊の捜査官は「笛を吹く女性市民2人に詰め寄られていた」という。
この捜査官は「女性市民2人に道路から離れるよう命じたが、女性たちは動かなかった。(捜査官は)2人を押しのけ、そのうち1人が男性のもとへ駆け寄った。この男性が後に、37歳の米国人アレックス・ジェフリー・プレッティさんと判明した」とされる。
捜査官らはプレッティさんを拘束しようとしたものの、「プレッティさんがCBPの職員に抵抗し、もみ合いが発生した」という。
プレッティさんが撃たれて死亡してから10分以上後、地元消防の救急隊はヘネピン郡医療センターに搬送。午前9時32分ごろ、正式に死亡が確認された。