Linux MintでMonster Hunter Wildsを快適に遊ぶための設定

Linux MintでMonster Hunter Wildsを快適に遊ぶための設定

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前回の記事で、Linux Mint環境のフリーズ問題を解決するためにnvidia-primeの削除とカーネルパラメータの調整を行った。開発作業は快適になったのだが、今度はSteamでゲームを起動すると描画が崩壊するという新たな問題が発生した。

この記事では、私の環境でMonster Hunter Wildsを安定して動作させるために行った設定を共有する。

#注意

環境によって原因や解決策は異なる可能性がある。この記事の内容は「私の環境ではこの設定で動作した」という一例であり、すべての環境で同じ結果になるとは限らない。

#環境

  • OS: Linux Mint 22.3 Zena
  • CPU: AMD Ryzen 5 5600X
  • GPU: NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti
  • RAM: 32GB
  • ドライバ: nvidia 570.211.01
  • カーネル: 6.8.0-90-generic

#発生した問題

Monster Hunter WildsとOverwatch 2で画面の描画が激しく崩壊し、ゲームプレイが不可能な状態になった。いわゆる「vertex explosions(頂点爆発)」と呼ばれる現象で、テクスチャやメッシュが破綻して画面全体がバグったような表示になる。

調査の結果、これはNVIDIA GPU + Proton環境で広く報告されている既知の問題だった。

#解決方法

#1. Proton Hotfixを使用する

Steamライブラリでゲームを右クリック → プロパティ → 互換性 → 「特定のSteam Play互換ツールの使用を強制する」にチェック → Proton Hotfixを選択。

ValveはMonster Hunter Wilds向けにProton Hotfixを更新しており、これがデフォルトの互換ツールとして設定されている。Proton Experimentalではなく、Proton Hotfixを使用することが重要。

#2. 起動オプションに環境変数を追加

Steamライブラリでゲームを右クリック → プロパティ → 一般 → 起動オプションに以下を入力:

text
VKD3D_DISABLE_EXTENSIONS=VK_NV_low_latency2 %command%

VK_NV_low_latency2はNVIDIA ReflexのためのVulkan拡張だが、VKD3D-Protonとの組み合わせで描画バグを引き起こすことがある。この環境変数で無効化することで問題を回避できる。

#3. ゲーム内グラフィック設定

以下は私の環境で安定動作した設定。重い処理を避けつつ、DLSSで画質を補っている。

基本設定

設定項目
グラフィックプリセットカスタム
カットシーン用プリセット設定なし
アップスケーリング(超解像技術)NVIDIA DLSS
フレーム生成OFF
アップスケーリングモードバランス
テクスチャ品質最低
テクスチャフィルタリング品質最低(Bilinear)
メッシュ品質
毛皮の描画品質

基本設定

環境描画設定

設定項目
空・雲の描画品質
草木の描画品質
草木の揺れ設定OFF
風の流体シミュレーション品質
地面の描画品質
砂・雪などの描画品質
水の流体エフェクトの設定無効
画面の揺らぎ表現の設定無効
カリング距離の設定
影の描画品質
遠景の影の描画品質
物体の影を表示する距離範囲
環境光の描画品質
コンタクトシャドウOFF

環境描画設定

ポストエフェクト設定

設定項目
アンビエントオクルージョン
ブルーム
モーションブラーOFF
ビネット効果ON
スクリーンスペースリフレクションON
SSSSスキャッタリングOFF
被写界深度OFF
ボリュームフォグ
可変レートシェーディングバランス

ポストエフェクト設定

#結果

上記の設定で2時間以上プレイしても描画バグは発生しなかった。DLSSのおかげで画質もそこまで悪くなく、快適にプレイできている。

#まとめ

  • Proton Hotfixを使用する(Proton Experimentalではない)
  • **VKD3D_DISABLE_EXTENSIONS=VK_NV_low_latency2**を起動オプションに追加
  • グラフィック設定は控えめにして、DLSSで補う

繰り返しになるが、これは私の環境での結果であり、すべての環境で同じ結果になるとは限らない。Linux環境でのゲームプレイはまだまだ試行錯誤が必要だが、少しでも参考になれば幸いだ。