#50代、Amazon倉庫で夜勤バイトしてみた:①
早期退職から2週間後、50代の私はAmazon倉庫の夜勤バイトを始めた。
Amazon倉庫での日雇い派遣労働者として約3ヶ月の就労体験を振り返りたい。
◆「日雇い派遣労働者」という働き方
Amazon倉庫でのバイトといっても、雇用主はAmazonではない。
巨大な倉庫を運営するのはAmazonから委託をうけた大手物流企業だが、私はその企業に雇われているわけでもない。
複数の派遣会社がその倉庫に労働者を派遣しており、倉庫内で勤務する人達はそれぞれが所属する派遣会社の名前が入ったたすきを掛けていた。
私もその1人、ある派遣会社から派遣された「日雇い派遣労働者」として、黄色いたすきを掛け、Amazon倉庫で働いていた。
当時の時給は1200円。深夜と8時間超の勤務には25%の割増が付いた。勤務時間は19時から翌朝6時までの11時間拘束で、内1時間半の休憩は無給。
◆「日雇い派遣」という不思議な仕組み
この「日雇い派遣」は不思議なシステムで、「生業収入500万円以上で副業」「世帯収入500万円以上で主たる生計者以外」「学生」等といった就労条件があり、収入証明書等にてこれらいずれかの条件をクリアしていることを証明しなければ就労できない。
「日雇い」という言葉の印象とは異なり、「日雇い派遣」は、収入要件等を満たす「生活に余裕のある人しかできない」のだ。
退職直後の私は前年度の収入証明で条件を満たせたが、今となってはもう日雇い派遣で働くことはできない。
◆まず、通勤が大変
Amazon倉庫は広大で、当然駅近にあるはずもない。
最寄りの駅からほぼ満席の送迎バスに揺られること20分。
乗りたい時間のバスが満員で遅刻するのを避けるため、結局始業時刻1時間前の18時発のバスに乗っていた。
いつも送迎バス待ちの長い列ができており、雨の日は傘をさして並ばなければならなかった。
◆Amazonでのピッキング作業
私の仕事は、流れてくる多種多様な商品から指定されたものを取り出し、所定のBOXに振り分けるピッキング作業。
この作業に関する指示は全てモニターを通じておこなわれる。
「Amazonは機械化が進んでいるから仕事は楽でしょう?」とよく聞かれたが、機械化できるなら作業ならAmazonはとっくにそうしているはず。
機械を設計するより、人を使う方が安いであろう複雑で煩雑な作業を人が担っているため、実際はなかなかの重労働。
個々の商品を何秒で処理したかは常に計測され、平均9秒で処理することが求められていた(私は必死にやっても13秒と、出来の悪いバイトだったが…)。
◆衝撃!ピッキングする商品
驚いたのは、扱う商品の3割以上(あくまで体感だが、そう感じた)がアダルトグッズだったこと!
50代にして初めて目にする多様なアダルトグッズに、思わず見入っていたかも…(作業は全て計測・撮影されているのに、恥ずかしい!)。
Amazon倉庫では、あらゆる商品がジャンル分けされずに流れてくる。アダルトグッズをピックアップした直後に、うさぎ型のピンクのお弁当箱を手に取り、同じBOXに入れることも。
最初は抵抗があり、アダルトグッズと、うさぎちゃん弁当箱がBOX内で重ならないように置く位置を離して投入していたのだが、リーダーからは「気にせずどんどん処理してください」と指導を受けた…。
◆Amazon倉庫バイトで私が学んだ一番のこと
男性の腹筋写真がパッケージにプリントされたプロテイン、「目指せ小顔!」と謳う可愛い女性のイラスト付きの化粧品(小顔は骨格の問題なので化粧品で何とかなるの?)に幼児向けのキラキラシール(加えて3割超えのアダルトグッズ…)。
男性は腹筋をシックスパックにしたくて、女性は小顔になりたくて、子どもはキラキラにワクワクする…。
流れてくる商品の9割は生活必需品とは言えない、小さな、なんだかわからない欲望・願望を満たすモノだ。
Amazon倉庫でのバイトにおける私の一番の学びは、「あぁ、人って可愛いな」というささやかな発見だった。
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コメント
1コメント失礼します。
Amazonの夜勤バイトの話、楽しく読ませていただきました。
日雇い派遣の基準が厳しい!笑
私には出来ません。
そして、たぶん私もピッキングにそのような商品が出てきたらガン見すると思います!笑