制御エンジニアとは対応が速い人
QCDすべてに長ける人がすごいのはもちろんですが、現場で頼られるエンジニアは「トラブル対応」が圧倒的に速いです。
速さを生み出す秘訣は、「フェーズに応じた作業の型」を使い分けているかどうかの違いです。
■ フェーズで「見る向き」を変える
もちろん、常に同じやり方が正解ではありません。
・立ち上げ(試運転)フェーズ
ソフトの論理が未完成のため、
「入力から順に頭から追う」のが主流であり定石。
・トラブル対応(量産)フェーズ
「さっきまで動いていた」設備の場合、ソフトの論理自体は合っています。
この時に入力から追うのは非効率。
速い人は、トラブル対応時に「逆走の型」へ瞬時に切り替えます。
その具体的な手順は以下の通り
⇩
1. 現象の一行化
まず、現状を短文で定義します。
・動いて止まった
・今は動かない
・次は◯◯待ちの状態
2. 出力コイル(Y)から逆走
ここが立ち上げ時との最大の違いです。
入力条件は見ません。
・動かない対象の出力コイルを検索
・そのコイル回路を最初に開く
3. ON/OFFによる切り分け
対象コイルの状態を確認し、調査対象を即座に二分します。
【コイルがOFFの場合】
→原因はソフト(条件)
ON指令が出ていない。
コイルの直前にあるa接点/b接点だけを確認します。
・インターロック
・ステップ進行
・タイマ、異常保持など
【コイルがONの場合】
原因はハード(現場)
ソフトは指令を出しています。
これ以上モニターしても時間のムダなので、ハードを見ましょう。
・配線断線、リレー故障、溶着
・バルブ固着、空圧不足
・機械的な噛み込み
■ まとめ
まずその設備のフェーズを確認し、頭から行くべきかもしくはお尻から行くべきか。
これだけでテンパらずに初見設備でも対応出来ます。
・立ち上げフェーズ
→調査は入力から出力へ(論理確認)
・立ち上げ完了後のトラブル時
→出力から入力へ(原因特定)
これで自由な時間を作って、家族と食卓を囲んでください。