「移民を追放しろ」「移民政策は失敗」独クリスマス市の無差別殺傷「憎悪の連鎖」懸念の声

事件を受けて封鎖されたクリスマスマーケット。車は奥から手前に走り抜けた=21日、ドイツ東部マクデブルク(共同)
事件を受けて封鎖されたクリスマスマーケット。車は奥から手前に走り抜けた=21日、ドイツ東部マクデブルク(共同)

ドイツ東部マクデブルクで20日、クリスマスマーケット(市場)に車が突っ込み5人が死亡、難民認定を受けていたサウジアラビア出身の男が拘束された。欧州で存在感を高める右派や極右勢力が排外主義の主張を強める一方、市民からは「憎悪の連鎖」への懸念の声が上がった。男がサウジ出身と明らかになると、SNSには極右勢力や支持者による「移民を追放しろ」との主張があふれた。「死者が34人に増加」と偽情報も投稿された。

独はメルケル前首相の寛容な移民政策で移民や難民が増加。オランダで与党の極右政党を率いるウィルダース氏は事件後、Xでメルケル氏に「ありがとう」とドイツ語で皮肉った。

ドイツでは来年2月、議会解散による総選挙が実施される。排外主義を掲げて勢力を伸長し、総選挙でさらなる躍進を狙う右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は「移民政策の失敗で、ドイツでは暴力やテロ、恐怖が日常生活の一部となった」との声明を発表した。(共同)

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