斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書の作成に関わったとのデマを演説で流布され、名誉を毀損(きそん)されたとして、丸尾牧県議が政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁尼崎支部は28日、330万円の支払いを命じた。演説内容は虚偽と認定した。
太田敬司裁判長は判決理由で、丸尾氏の社会的評価を低下させるもので、真実だと信じる十分な根拠「真実相当性」も認められないと指摘。立花氏は虚偽内容と知った上であえて街頭演説を行ったとし「デマを用いてでも世論を誘導する意図で行ったものと評さざるを得ない」と指弾した。
判決によると、斎藤氏失職に伴う令和6年11月の知事選に立候補した立花党首が同県西宮市内で演説した際、「実は丸尾とかが書いたんですって、うそを。あの告発文書を丸尾牧も書いとるんです」などと発言した。
立花氏は、SNSなどでの誹謗(ひぼう)中傷にさらされ、昨年1月に死亡した竹内英明元県議への名誉毀損罪でも起訴されている。