拳銃400丁を押収、1~9月で昨年上回る 「おもちゃ」銃が要因か
全国の警察が今年1~9月に押収した拳銃は400丁(暫定値)で、昨年1年間の394丁を既に上回ったことが警察庁への取材でわかった。押収量が前年を上回るのは4年連続。
拳銃と同様の発射能力を持ちながら「おもちゃ」として売られていた中国製の銃の押収が増えていることが主な要因とみている。
押収は、令状による差し押さえや任意提出により捜査機関が押さえる手続き。警察庁の統計によると、押収した拳銃の丁数は1995年の1880丁をピークに減少傾向が続いてきた。
見た目は「おもちゃ」 でも発射能力は拳銃と同じ
しかし、2021年の295丁から22年に321丁、23年は349丁、24年は394丁と3年連続で増加。今年は9月末時点で400丁にのぼっている。
今年押収した400丁の内訳は、真正拳銃が368丁、モデルガンを加工するなどした改造拳銃が32丁。真正拳銃のうち、おもちゃと称して流通しているものが156丁に上る。昨年も、押収した真正拳銃355丁のうち64丁を占めたという。
警察庁は「おもちゃと称する真正拳銃の押収が多いという要因を除くと、押収丁数に大きな変化はない」と説明する。
おもちゃとして流通する真正拳銃について警察は、押収とは別に、所持者らが自主的に警察に引き渡す形での「回収」を優先して進めてきた。
警察庁は23年から、規制対象であり、所持は銃刀法違反に当たることの周知と回収を始めた。対象は計17種類で、警察が流通を把握したものが計約1万6800丁あり、このうち約4600丁を9月末までに回収した。