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小説家になろうとカクヨムは「別の競技」だという話

――同じ書き方をしている限り、どちらでも伸びない

まず、かなり大事なことを言います。

小説家になろうとカクヨムは、まったく別の世界です。

同じ小説投稿サイトだから、
同じ書き方で通用するだろう。
そう思っている人は多いですが、
その考え方こそが、伸び悩みの最大の原因になります。

僕自身、なろう・カクヨム両方を見てきましたし、
商業化を経験する中で、
この違いを意識することの重要性を強く感じました。

これは優劣の話ではありません。
競技ルールが違う、という話です。

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カクヨム KADOKAWA

なぜ「同じ小説」でも評価が変わるのか

よく、こんな呟きを目にします。

  • なろうでは伸びなかったのに、カクヨムでは評価された

  • カクヨムでは反応が薄いのに、なろうだと数字が動く

この現象、偶然ではありません。

理由はシンプルで、
読者層と期待値が違うからです。

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小説家になろう ヒナプロジェクト

小説家になろうは「即快感のプラットフォーム」

まず、なろうから整理します。

なろうの最大の特徴は、
読者の目的がはっきりしていることです。

  • 分かりやすく強い主人公

  • 早い段階での爽快感

  • 安心して読める展開

読者は、
「今日はこれで気持ちよくなりたい」
という気分で作品を探しています。

そのため、

  • 冒頭で迷わせない

  • 展開を遅らせない

  • ストレスを長引かせない

これが非常に重要になります。


なろうで嫌われやすい要素

なろうでは、次の要素は
かなり慎重に扱う必要があります。

  • 主人公が長期間弱い

  • 物語がなかなか動かない

  • 作者の思想やメッセージが前に出すぎる

これらは、
「つまらない」というより、
**「読む目的と違う」**と判断されて離脱されます。


カクヨムは「体験型のプラットフォーム」

一方、カクヨムはどうか。

カクヨムの読者は、
なろうよりも物語体験そのものを求めています。

  • キャラクターの心情

  • 会話の空気感

  • テーマや余韻

これらを楽しみに来ている読者が多いような気がします。

そのため、

  • 多少展開が遅くても読まれる

  • 主人公が弱くても感情で引っ張れる

  • 独自性や癖が評価されやすい

という傾向があります。


カクヨムでやっていいこと/なろうで危険なこと

例えば、

  • モノローグ多め

  • 心情描写中心

  • 曖昧さを残す演出

これらは、
なろうでは敬遠されがちですが、
カクヨムでは武器になることがあります。

ここを理解せずに、
「なろうで伸びなかったから、カクヨムでもダメ」
と考えるのは、かなりもったいないです。


ランキング構造の違いが、書き方を変える

もう一つ重要なのが、
ランキングの仕組みの違いです。

なろうは、

  • 初動

  • 更新直後の反応

  • ブクマ・評価の勢い

これが非常に重要です。

つまり、
瞬間風速型です。

一方カクヨムは、

  • 読了後の評価

  • コメントやレビュー

  • コンテスト期間中の安定感

こちらは、
持久力型です。


同じ作品を投稿するなら、どう変えるべきか

もし、同じ作品を
なろうとカクヨム両方に出すなら、
最低限、次の調整が必要です。

なろう向け調整

  • 冒頭で強みを出す

  • 展開を早める

  • 分かりやすさを最優先

カクヨム向け調整

  • キャラ同士の関係性を強調

  • 心情描写を厚くする

  • テーマ性を少し前に出す

中身は同じでも、見せ方を変える。
これだけで、評価は大きく変わります。


商業化を目指すなら、どちらを選ぶべきか

これは、誰しもが考える問いです。

答えは、
**「目的次第」**です。

  • 商業化・コンテスト狙い → 小説家になろう

  • 作風の幅・表現力・拾い上げ狙い → カクヨム

ただし、
どちらか一方しかやってはいけない、
ということはありません。

むしろ、
両方を理解している人の方が、商業では強いです。


僕が意識していたこと

僕は作品を書くとき、

「これは、どのプラットフォーム向けか」

を、必ず最初に決めていました。

その上で、

  • 読者が何を求めているか

  • どこで評価されるか

  • どこで脱落されやすいか

これを想定して設計します。

これをやらないと、
誰にも刺さらない作品になります。


プラットフォーム理解は「才能」ではない

最後に、これだけは伝えたいです。

なろうとカクヨムの違いを理解するのは、
才能ではありません。

知っているかどうかだけです。

多くの人が、
同じ書き方を続けて、
「向いていない」と勘違いしてやめていきます。

それは、本当にもったいない。


最後に

この記事では、

  • なろうとカクヨムの根本的な違い

  • 読者層と期待値

  • 書き方を変える必要性

ここまでを、
かなり踏み込んで書きました。

ですが、
実際にどう設計を変えるか
どこを削り、どこを足すか
ここが一番難しい部分です。

僕が

  • 商業化を見据えた戦略

  • コンテストとの相性

これらを具体的に記載したものが、
現在公開している有料記事です。

「作品にかけた努力を無駄にしたくない
「場所に合わせて、正しく戦いたい

そう思っている方にとって、
確実に役に立つ内容になっています。

ここまで読んで、
「これまでの自分の書き方、間違っていたかもしれない」
と感じた方だけ、
そちらを読んでもらえたら嬉しいです。


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かんべい

なろうもカクヨムも、愛用しています。なろうは今アニメ化されている無限ガチャとかテオゴニアとか、実験場的なイメージで読んでます。カクヨムは結構最初からラノベ出版を意識して書いている人が多いような印象を受けます。いまカクヨムで愛読しているのは、努力無双の転生エクソシストです。

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エース皇命 いいね
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エース皇命

少し前はなろうの方が全体的に強い印象を受けましたが、最近は男性向け作品だと完全にカクヨムに盛り上がりが負けている気がしますね。本屋に足を運んだ時、最近は単行本ラノベがカクヨム発の作品が多く、ああ、これがカクヨムの時代か、と思ってしまいました。 なろうやアルファポリスは反対に女性向…

1
エンターテイナー、作家、YouTuber。 第五回一二三書房WEB小説大賞コミカライズ賞、受賞。連載作品『勇者学園の西園寺オスカー』の漫画化決定! 『ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)』好評連載中! ※楽天アフィリエイトをしています。
小説家になろうとカクヨムは「別の競技」だという話|エース皇命
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