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「面白い!読ませる!」と好評の読書欄。魅力ある評者が次々と登場し、独自に選んだ本をたっぷりの分量で紹介。

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中島京子・評 『「九月」を生きた人びと 朝鮮人虐殺の「百年」』=加藤直樹・著

 (ころから・1980円)

「150歳の近代日本」を問い直す

 今年の参議院議員選挙のころから「外国人犯罪が増えている」「外国人が優遇されている」といった、根拠のないデマが拡散されて、排外主義的な空気が社会に強く影響を及ぼしてきている。

 そんな中で本書を手に取った。著者は前著『九月、東京の路上で 1923年関東大震災 ジェノサイドの残響』(ころから)で、関東大震災を契機として起こった各地の虐殺事件を、丁寧に掘り起こした。

 本書は、この陰惨なできごとを、今につながる「百年」の中で、どう位置づけるべきか、関東大震災が起こる前の社会が隣国との関係も含め、どのようなものだったかといった、時空間の広がりのうちに、とらえようとする。

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