分数の計算はめんどくさい、特に分母が大きな分数の計算は…。
そんな風に思っている人は、ぜひ今回の問題にチャレンジしてみてください。
一見複雑に見えるこの式ですが、実はとても簡単に計算ができるのです。
問題
次の計算をしなさい。
10/2119÷5/2119
※制限時間は10秒です。
解答
正解は、「2」です。
2119という分母に惑わされずに、この答えをすぐに算出することができたでしょうか?
短い制限時間内に割り算するための「ポイント」を、次項で確認してみましょう。
ポイント
この問題のポイントは、「分子どうしの割り算に書き換えること」です。
具体的には、次のように計算します。
10/2119÷5/2119
=10÷5←分子だけで割り算
=2
ややこしい分母を省けば、式はとても簡単になりましたね。
しかし、ここで「分母を無視して計算してもよいの?」と不安に感じる人もいるでしょう。
この不安を解消するには、「分数の割り算ルールに沿った計算過程」を丁寧に確認するのが一番です。
分数の割り算では、割る数の逆数(分子と分母を逆にした分数)を掛けるので、次のように計算できます。
10/2119÷5/2119
=10/2119×2119/5
=(10×2119)/(2119×5)
分数の掛け算では、分子どうし、分母どうしを掛け合わせます(上の式三行目)。
しかし、真面目に掛け算をする必要はありません。掛け算の前に、分子と分母を2119で割って約分ができるからです。
(10×2119)/(2119×5)
=(10×2119÷2119)/(2119÷2119×5)←分子と分母を2119で割って約分する(下記画像参照)
=(10×1)/(1×5)
=10/5
10/5は10÷5のことです。よって、10/2119÷5/2119=10÷5がいえるというわけです。
なお、この計算過程を見れば分かるように「分母を無視して分子どうしの割り算に直せる」のは、割られる数と割る数の分母が同じ場合に限ります。分母が同じであれば、計算過程の中で約分ができるからです。
一方で、10/2119÷5/2200のように分母が違う場合は、分子どうしの割り算には直せません。
まとめ
分母が同じ数どうしの分数の割り算は、分子どうしの割り算に書き換えることができます。
このような計算の工夫が可能な理由は、計算過程で約分ができるからです。この背景が理解できていれば、分母の大きさに惑わされず、式をシンプルな形にして計算できるでしょう。
なお、この工夫をするときは「割られる数と割る数の分母が同じである」ことを事前にしっかり確認するようにしてくださいね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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