「国鉄にいなかったタイプ」後進には唐池恒二氏…小売り出向や飲食店創業の経歴、事業多角化を意識し人選
会長になって以降、「経営は社長に任せ、余計な口出しはしない」との思いで表に立つことは少なかったものの、トップ経験者ならではのこまやかな下支えも怠らなかった。
社長を退いて7年後の16年10月、JR九州は新駅ビルや鹿児島ルート全線開業に伴う増収に加え、着々と進めてきた多角化が実を結び、東京証券取引所で株式上場を果たす。恒例のセレモニーで首脳が鐘を打ち鳴らす5回のうち、相談役として1回を担った。42歳でJR九州に配属されて約30年。とうとう悲願だった完全民営化が果たされた。