英国で不登校が大幅増、注目集める「EBSA」 不安障害などと併発
日本で不登校の小中学生が初めて30万人を超えるなか、英国でも同様に不登校が社会問題になっている。政府統計によると、イングランドで2024年度に授業の1割以上を欠席した子どもの割合は17.63%。23年度の19.23%からは微減となったが、18年度の10.9%からは大幅に増えている。 【写真】誰にも殻を破らせまいと縮こまっていた 17歳が「生きたい」と思えるまで 福岡出身で現在は英国に暮らす大渕園子さん(43)は、現在17歳の子どもが3年半、学校に通えない状況が続いていた。「立て直せる」と信じ、「普通に戻れる。普通に戻したい」と思い続けていたという。 ただ、子どもの生きづらさは想定よりも深刻だった。ようやく親子関係が修復の兆しを見せたのは、ありのままの子どもの姿を肯定的に受け入れてからだった。 英国で特に注目を集めているのが「感情に起因する不登校」。英語の頭文字をとって「EBSA」と呼ばれる。英国医師会が発行する「英医学ジャーナル」によると、精神医学的な診断名ではないが、不安障害や気分障害(うつ病や双極性障害)と併発することが多い。5~11歳が通うプライマリースクールでみられることが多いという。 要因については、学校や家庭、友人関係があり、いじめや学業のプレッシャーなどが含まれる。自己肯定感の低さといった子どもの特性も、EBSAとなるリスクを高めるおそれがあるという。(英ハイピーク=藤原学思)
朝日新聞社