旧統一教会内部文書、新事実判明の一方で誤りも 政治との関係に固執

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 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の幹部から、韓国の教団トップ・韓鶴子(ハンハクチャ)総裁への報告のために作られた内部資料とされる文書が日韓両国で報じられた。選挙応援など、自民党を中心とする政治家と教団との接点が細かく記されている。内容の一部を政治家側が認め、新たな事実が判明した一方、誤った記述もある。教団は「表現が誇張されている」と主張し、真偽を確認中とする。

 文書は「TM(トゥルーマザー)特別報告」と題するもので、昨年末に韓国メディアが報じた。2018~22年に日本の教団幹部が活動の様子を韓総裁に報告する体裁で、約3200ページ。TMは韓総裁を指すという。

 複数の教団関係者によると、韓国本部の幹部が日本からの報告に基づき、韓総裁への説明用に作成したものという。朝日新聞も報道された内容とされる文書を入手した。文書からは、日本の教団幹部が政治家との関係構築に固執し、「成果」として総裁側にアピールする姿が浮かぶ。

文書、総裁への説明用に韓国で作成

 文書には、旧統一教会の徳野英治会長(当時)や教団の友好団体「天宙平和連合(UPF)ジャパン」の梶栗正義議長(同)らによる報告内容として、日本の国政選挙で教団が自民党候補を応援したと記す。自民の選挙応援は「290人に達する」とし、安倍晋三首相(当時)と複数回、面会したとの記述もある。

 徳野氏は1月8日、X(旧ツイッター)への投稿で、韓国メディアや週刊文春に報道された文書に、自身の報告が含まれていると認めた。自身の報告について「私信に近いもので、個人的意見や希望的予測なども多く含まれています」とし、選挙応援の「290人」など内容の一部については「誇張があった」と説明。朝日新聞の取材には「投稿が全て」と答えた。

 教団は16日、見解をホームページに掲載した。報道された文書とみられるものを入手したとし、事実に反する内容が加えられたり、書き換えられたりしていると主張。政治家に関する記述にも誇張や脚色があるとした。

教団「誇張や脚色がある」

 文書の記述は詳細で、政治家が関わる行事の日時など事実関係は正確な部分も多い。元信者という趣旨の記述があった自民党の長島昭久氏は、週刊文春が報じた直後、信者だったと認め、30年以上前に脱会したと説明した。

 一方、徳野氏の報告として「常に連絡を取り合う関係」と記され、面会時に徳野氏が高級ブランドのネクタイを贈ったとの記述がある自民党の萩生田光一氏は、動画メディア内でネクタイの受け取りなどを否定した。

 記述には誤りや齟齬(そご)があることが確認されている。高市早苗首相の名は「期待する政治家の1人」などの趣旨で多数回登場するが、実際には奈良である出身地について、報告書は「神奈川」と記述する。安倍氏銃撃事件の山上徹也被告(45)の母親の所属教会も記されているが、教団によると誤っているという。

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    上西充子
    (法政大学教授)
    2026年1月25日8時50分 投稿
    【視点】

     この内部文書について、SNSでは「なぜ大手メディアは報じないのか」という批判が多くみられましたが、事実誤認も含まれているという指摘は重要です。ここに「こう書いてあった」と指摘することがそのまま「それが事実だ」と受け取られる恐れがあるため、

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