「卒業式は出席したい」いじめ不登校の中学生が市に直談判…訴え続けた“加害生徒の出席停止”は認められず「最後の1日は心配なく過ごしたい」
「安心して学校に行きたい」 加害生徒の「出席停止」を訴えるも…
「安心して学校に行きたい」と、レイさん(仮名)は国が定める制度を適用して、加害生徒の出席停止を学校側に求めることにしました。 「出席停止制度」は問題行動が多く、ほかの子ども達にとって教育の妨げがあると認定された児童生徒の登校を制限できるというものです。 しかし、家族によると、高槻市教育委員会は「大きく学校の秩序が乱れているという報告は受けていない」とした上で、「今回は出席停止にする事案ではない」と説明したといいます。 レイさんはその後も訴え続けましたが、方針が覆ることはありませんでした。
中学最後の日…「せめて卒業式だけは」思いが叶い友達とも再会
卒業式の前日。レイさん(仮名)は教育委員会に向かっていました。「せめて卒業式だけは出席したい」と直談判することにしたのです。 教育委員会の担当者を前に、耐え忍んできた辛い思いがあふれます。 (レイさん(仮名))「5か月間、自分で一人で受験勉強して友達と過ごす時間もとられて、最後の一日くらいはうちが心配なく過ごせるようにしてください」 この日の夜、校長と担任らが自宅を訪れ、状況が一変します。レイさんさんが卒業式に出席している間、加害生徒は別室で待機することになったのです。 (レイさん)「なんか報われた感じがして」 (母・麻衣子さん)「あした思いきり楽しめるもんな」 (レイさん)「楽しいでうれしい」 (母・麻衣子さん)「あした一日だけやけどな」 中学最後の日にようやく叶った登校。久しぶりの友達との再会に笑顔を見せます。 (レイさん)「普通に高校生活を過ごせるのが目標やね」 (母・麻衣子さん)「普通のすごさがわかった感じ?」 (レイさん)「うん、分かったよ」
同じ境遇の同級生はいじめで「摂食障害」に ”いじめ認定”されず
レイさん(仮名)さんは自ら働きかけ卒業式に出られたことで気持ちに区切りをつけられました。いじめもなく高校生活を楽しむ一方でひとつ気になっていることがありました。 同じ時期にいじめを受け、今も苦しむ元同級生の存在です。同級生は心身の調子を崩し、「摂食障害」と診断。体重が26kgまで落ち、半年間入院して学校は約240日欠席しました。 学校からは「いじめの重大な事態だと認識している」などと伝えられたといいますが、その後、正式にいじめとは認定されていなかったことが分かったのです(後編に続く)。
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