村井理子
| 村井 理子 | |
|---|---|
| 現地語名 | むらい りこ |
| 誕生 |
1970年6月9日(55歳) |
| 職業 | 翻訳家・エッセイスト |
| 言語 | 日本語 |
| 代表作 | 『兄の終い』 |
| 公式サイト | Everything hurts and I'm dying |
村井 理子(むらい りこ、1970年6月9日 - )は、日本の翻訳家、エッセイスト。静岡県生まれ、滋賀県在住。琵琶湖畔で家族や犬と暮らしながら、海外ノンフィクションの翻訳と家族・子育て・介護・病・犬・読書などをテーマにしたエッセイを多数執筆している[1][2]。
代表作『兄の終い』は、実兄の突然死とその「後始末」を描いたノンフィクション・エッセイであり、映画『兄を持ち運べるサイズに』の原作となった[3][4]。
来歴
[編集]静岡県に生まれる。学生時代をカナダやイギリスで過ごし、大学卒業後に翻訳の仕事を始める[5] 。
アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュの失言を集めた『ブッシュ妄言録』を共同制作したのち、翻訳家として本格的に活動を開始。ルイ・セロー『ヘンテコピープルUSA』や、トーマス・トウェイツ『ゼロからトースターを作ってみた結果』、タラ・ウェストーバー『エデュケーション 大学は私の人生を変えた』など、ノンフィクションや回想記、社会問題を扱う作品を中心に紹介してきた[2][6]。
翻訳業と並行してエッセイ執筆も行い、犬との暮らしを綴った『犬(きみ)がいるから』『犬ニモマケズ』『ハリー、大きな幸せ』、壊れていく実家の家族を見つめた『家族』、認知症の義母と義父の介護を描いた『全員悪人』『義父母の介護』、心臓弁膜症の手術体験を綴った『更年期障害だと思ってたら重病だった話』などを発表している[2][7][8]。
2020年刊『兄の終い』では、疎遠だった兄の孤独死を契機に、妹・元妻・息子が兄の「人生の後片付け」を行う数日間の記録を描き、大きな反響を呼んだ[9]。同書は中野量太監督によって映画化され、『兄を持ち運べるサイズに』として2025年11月28日に全国公開された[3][4]。
人物
[編集]滋賀県の琵琶湖畔に夫と双子の息子、飼い犬と暮らし、翻訳と執筆の合間に家事、介護、子育て、犬の散歩に追われる生活を送っている[2] 。
作品の多くは、自身や家族が抱える問題ーー兄の死、心臓病、義父母の介護、子育てや経済的な不安などーーを包み隠さず描きつつも、ユーモアと距離感のある語り口によって、同じような悩みを抱える読者の支持を集めている[10][11]。
著作
[編集]単著
[編集]- 『ブッシュ妄言録』ぺんぎん書房、2003年。[12]
- 『村井さんちのぎゅうぎゅう焼き おいしい簡単オーブン料理』KADOKAWA〈シュシュアリスブックス〉、2015年。
- 『犬(きみ)がいるから』亜紀書房、2018年。[13]
- 『犬ニモマケズ』亜紀書房、2019年。[14]
- 『兄の終い』CCCメディアハウス、2020年(のち文庫化、映画化)。[9]
- 『村井さんちの生活』新潮社、2020年。[15]
- 『全員悪人』CCCメディアハウス、2021年。[16]
- 『更年期障害だと思ってたら重病だった話』中央公論新社、2021年。[8]
- 『ハリー、大きな幸せ』亜紀書房、2021年。[17]
- 『家族』亜紀書房、2022年。[7]
- 『本を読んだら散歩に行こう』集英社、2022年。[18]
- 『いらねえけどありがとう いつも何かに追われ、誰かのためにへとへとの私たちが救われる技術』CCCメディアハウス、2022年。[19]
- 『はやく一人になりたい!』亜紀書房、2023年。[20]
- 『義父母の介護』新潮社〈新潮新書〉、2024年。[21]
- 『ある翻訳家の取り憑かれた日常』大和書房、2024年。[22]
- 『ある翻訳家の取り憑かれた日常2』大和書房、2025年。[23]
※上記は主な単著。ほかに雑誌・ウェブ連載の単行本化など多数。
翻訳
[編集]- ルイ・セロー『ヘンテコピープルUSA 彼らが信じる奇妙な世界』中央公論新社、2010年。[24]
- ローラ・ブッシュ『ローラ・ブッシュ自伝 脚光の舞台裏』中央公論新社、2015年。
- キャスリーン・フリン『「ダメ女」たちの人生を変えた奇跡の料理教室』きこ書房、2017年。[25]
- キャスリーン・フリン『サカナ・レッスン 美味しい日本で寿司に死す』CCCメディアハウス、2019年。
- トーマス・トウェイツ『ゼロからトースターを作ってみた結果』新潮社、2015年。[26]
- ステファニー・ランド『メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語』双葉社、2020年。
- タラ・ウェストーバー『エデュケーション 大学は私の人生を変えた』早川書房、2020年(のちハヤカワ文庫NF)。
- メアリー・ローチ『兵士を救え!珍軍事研究』(のち『兵士を救え!マル珍軍事研究』とも)亜紀書房、2017年。
- ミシェル・マクナマラ『黄金州の殺人鬼 凶悪犯を追いつめた執念の捜査録』亜紀書房、2019年。[27]
- モーリーン・キャラハン『捕食者 全米を震撼させた、待ち伏せする連続殺人鬼』亜紀書房、2021年。[28]
- ローマン・ダイアル『消えた冒険家』亜紀書房、2023年。[29]
- イーロン・グリーン『ラストコールの殺人鬼』亜紀書房、2023年。[30]
- ホップウッド・ディプリー『ハリウッドのプロデューサー、英国の城をセルフリノベする』亜紀書房、2025年。[31]
映像化
[編集]脚注
[編集]- ^ “村井理子 著者プロフィール”. 新潮社. 2025年11月27日閲覧。
- ^ a b c d “村井理子 プロフィール”. 大和書房. 2025年11月27日閲覧。
- ^ a b c “映画『兄を持ち運べるサイズに』作品紹介”. カルチュア・パブリッシャーズ. 2025年11月27日閲覧。
- ^ a b c “兄を持ち運べるサイズに”. 映画.com. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “犬ニモマケズ 著者紹介”. 亜紀書房. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “書籍検索:村井 理子”. 亜紀書房. 2025年11月27日閲覧。
- ^ a b “家族”. 亜紀書房. 2025年11月27日閲覧。
- ^ a b “更年期障害だと思ってたら重病だった話”. 中央公論新社. 2025年11月27日閲覧。
- ^ a b c “兄の終い”. CCCメディアハウス. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “さみしさという遺産 — 今年、私は父の年齢を超える”. 集英社「よみタイ」. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “孤独死した兄のこと”. 新潮社「考える人」. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “ブッシュ妄言録”. 読書メーター. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “犬(きみ)がいるから”. 亜紀書房. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “犬ニモマケズ”. 亜紀書房. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “村井さんちの生活”. 新潮社. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “全員悪人”. CCCメディアハウス. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “ハリー、大きな幸せ”. 亜紀書房. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “本を読んだら散歩に行こう”. 集英社. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “いらねえけどありがとう”. CCCメディアハウス. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “はやく一人になりたい!”. 亜紀書房. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “義父母の介護”. 新潮社. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “ある翻訳家の取り憑かれた日常”. 大和書房. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “ある翻訳家の取り憑かれた日常2”. 大和書房. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “ヘンテコピープルUSA 特設ページ”. 中央公論新社. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “「ダメ女」たちの人生を変えた奇跡の料理教室”. 新潮社. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “ゼロからトースターを作ってみた結果”. 新潮社. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “黄金州の殺人鬼 凶悪犯を追いつめた執念の捜査録”. 亜紀書房. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “捕食者 全米を震撼させた、待ち伏せする連続殺人鬼”. 亜紀書房. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “消えた冒険家”. 亜紀書房. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “ラストコールの殺人鬼”. 亜紀書房. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “ハリウッドのプロデューサー、英国の城をセルフリノベする”. 亜紀書房. 2025年11月27日閲覧。