あなたの「スマホ」も狙われている? セキュリティーのプロが警告する日常生活に潜むリスク&4つの対策
リスクが潜む瞬間
これらの生活習慣は、一見便利で快適に感じられる一方で、セキュリティー上のリスクも含んでいます。先述のNordVPNの調査によると、通勤中、全体の60%以上の人が公共施設などのWi-Fiに依存しており、そのうち28%の人は何の保護措置も講じていないということです。 さらに、通勤時に人混みの中で肩越しにのぞかれる「ショルダーサーフィン」を経験したと答えた回答者は24%にのぼります。公共の場での無防備な行動は、個人情報やオンラインアカウントへの不正アクセスにつながる可能性があるのです。 夜遅くにベッドで行われるリラックスしたネットサーフィンもまた、問題の一つです。NordVPNの調査によると、就寝前の画面閲覧が睡眠の質を下げると答えた人は全体の半数以上、さらには悪いニュースやネガティブな情報をダラダラ読み続ける「ドゥームスクロール」に陥る人も約3分の1に上るといいます。就寝前にスマホを使用すると不眠に陥るリスクが高まることが分かります。 ブリエディスさんは、「夜間の疲労や環境の雑音、緊張感の欠如が『チェックする前にクリックしてしまう』行動につながり、結果としてフィッシングサイトや不安全なWi-Fi環境、さらには肩越しにのぞかれるリスクへとつながります」と警告します。
日常の安全性を高めるための対策
これらのリスクに対し、ブリエディスさんは、日常生活で取り入れられる簡単かつ効果的な対策として、次の4点を紹介しています。 ■公共Wi-Fi利用時はVPNを活用する 外出先で公共Wi-Fiに接続する場合は、NordVPNなどが提供するVPNサービスを利用して通信を暗号化してください。これにより、データが第三者にのぞかれるリスクを大幅に軽減できます。 ■強固なパスワードと多要素認証を導入する オンラインアカウントの安全性を確保するためには、使い回しのない強力なパスワードを設定し、可能であれば多要素認証(MFA)を有効にすることが重要です。これにより、不正アクセスの試みを未然に防ぐことができます。 ■デジタルデトックスの設定 就寝前など、電子機器から解放される時間を意識的に設けることで、ネットのリスクを減少させるとともに、睡眠の質のほか、デジタル機器を健全に使用し、心身ともに健康な状態である「デジタルウェルビーイング」が向上します。例えば、寝室や就寝直前の時間帯にスマホをベッドから離して置くなど、環境を整える工夫が効果的です。 ■公共の場での周囲の意識を高める 通勤中や公共の場所では、画面越しに個人情報が見られないよう、姿勢や画面の向きに注意を払いましょう。特に、周囲にスクリーンをのぞこうとする不審な人物がいないか確認を怠らず、常に周囲の状況に目を光らせることが安全対策には欠かせません。